Torn One Page〜DDFF〜

□Page5 モーグリ
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それから数日経って、迷子モーグリはみんなにモグと呼ばれるようになった。ナナミだけはモグたんだったけど、それは置いといて。




「…で、これが武器の素材になります。」



「武器ってなにクポ?」



「戦うために使います。とても危ない物なので触るときは気を付けなければなりません」



レイヴェルはモーグリに自分の武器であるナイフを見せながら教える。最初言葉すらわからなかったようだが、レイヴェルが熱心に教え込んだため、今は物の名前や喋り方を教えていた。



「モーグたん♪」



「クポっ!?」



突然ナナミはモーグリに抱き付き、嬉しそうに顔をすりよせる。レイヴェルは勉強の邪魔をされて眉を潜める



「ナナ邪魔しないで下さい」



「だって〜…ふぁーふかふか〜……」



「クポ〜……」



困った表情でナナミを見るが、離してくれそうもなく、なされるがままとなってしまった。



「よっ、ただいま」



「モグ、クポの実もらってきたよ。飛ぶ練習しよう」



「クポっ、ラシアお兄ちゃんとユリお姉さんお帰りなさいクポ!!」



天幕の方から革袋片手に持つユリと、軽く手を上げるラシアが歩いてくる。



「ギンはまだですか?」



「なんか…モグネット?がどうとか…」



「何か手がかりあったのかも…ギンの元の世界にモーグリたくさんいたみたいだし」



ユリとラシアの言葉にモーグリは「もぐねっと……モグネット…?」と呟くとハッとしたように顔を上げた



「モグネット!!知ってるクポ!!モグh「私もふかふかするーー!!!

クポポーー!!?」



モグが何か言いかけたところで、天幕突き破らん勢いで何故かティナがモーグリに突進してきた。そのままナナミから奪い取り、ティナはモーグリに顔をすり寄せ、それから素早くテントを出ていった。



「ちょっ、ええ!?まさかの誘拐!!?」



「も、モグー!!」



「うわぁぁせっかくナナがふかふかしてたのに!!ティナずるいよー!!」



「その前に僕が勉強教えていたんですよ!!」



恐ろしい早さでいなくなったティナを追いかけるべく、全員テントを出ていったのだった。



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