Torn One Page〜DDFF〜
□Page6 演劇
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「そうか、見つかったか。苦労したかいがあったな」
「だな!!いやーよかったよかった」
「いや、結局お前ら何もしてねぇだろ」
コスモス軍ベースキャンプにて、何故か達成感に浸っているスコールとバッツにギンはツッコミを入れる。先日のモーグリの一件を話したところだったのだ。隣でジタンが宥めるようにギンに言う。
「まぁまぁ、俺達も一応探してはいたんだぜ。貼り紙貼ったりさ」
「そうか?…ま、いいや見付かったし」
「そこで、お前らキリノ軍に頼みがあるんだ!!」
「キリノ軍?」
バッツの発した、初めて聞く名称にギンは首を傾げる。横でスコールが解説する
「お前達はキリノで召喚されたのだろう?」
「あー、そういやレイヴェルがそんなこと言ってたな…で、頼みって?」
「ふっふっふ、頼みってのは他でもない…これだ!!」
怪しく笑い、ジタンは一冊の本をギンに差し出した。それのタイトルは『君の小鳥になりたい』と書かれていた
「劇やろうぜ!!」
「…で、何で私たちなの?」
キリノ軍ベースキャンプにて、先程の劇の事を話すと、ユリは複雑そうに聞き、ジタンは困ったように頭をかいた
「いや、さ。それは……」
「最近ティナ達の元気がないからさ、俺達で何か出し物でもすれば元気になるかなーってよ」
「そうそう、それそれ!!」
バッツの言葉に頷いて同意するジタン。
「みんなを驚かせてやりたいからさ、お前らに頼みたいんだけど…」
「劇ですか…僕は構いませんよ。楽しそうですし」
意外にも乗り気らしい、レイヴェルはにっこり笑って賛成し、ギンは得意気に笑った。
「さっすがレイヴェル!!んじゃとりあえず私がオムライス王国のヒーロー、お前は赤毛玉大魔王な!!」
「ちょっと待ってください、役名が悪口にしか聞こえないんですけど」
「待て待て待て!!この話そういうんじゃないって!!!悲恋物だぞこれ!!」
「なんだよ雑魚A」
「Σ誰が雑魚Aだ!!」
ジタンは台本をギンの顔面に投げつけた。この二人世界が変わってもあまり変わってない。
横では台本開いているユリと、それを覗き込むナナミとラシアがいた
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