Torn One Page〜DDFF〜

□Page8 金欠
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「………ナナ」



「……………

……すみませんでした!!!」



言われる前に、ナナミはユリへパンと両手を合わせて頭を下げた



「やっぱり、前やった演劇の衣装代に使っちゃったんだね」



「うっ…わ〜〜んごめんなさい悪気は無かったんです!!!つい魔がさしたというか……許してくだせぇユリお代官様〜〜〜!!!」



「誰がお代官様だよ。…まぁ正直に話したし、いいよ。ナナの衣装可愛かったし」



「ほんと!?じゃ今度いぬみみとか挑戦しちゃう!?ナナに任せて♪」



それは却下かな



「ユリはナナに怒っていいと思うぞ。こいつ絶対反省してねーし」



「してますー!!ナナはこの広ーーい大地の果てまで届くくらい反省してるんだから!!!

それ以上にいぬみみが好きなだけだもん!!!」



やっぱしてねーじゃねーか!!!



「…うん、怒ればよかったな」



胸を張るナナミにラシアとユリがげんなりする。横でレイヴェルが半眼で聞いた



「よくそんなことに15万ギルも使えますね。呆れ通り越して尊敬します」



「いや〜それほどでも〜♪…ていうか、15万ギルも使ってないよ。ナナが使ったの1万ギルくらいだよ。ほとんどナナの愛情たっぷりのお手製だったもん」



「……え、じゃ残りの14万は?」



「ナナが知るわけないじゃーん。誰か使ったんじゃないの?」



訝しげに首を傾げるナナミは嘘をついてるようではなかった。…まさかこの中に14万ギル使い込んだ犯人がいるというのか………



「そんな、この中に犯人がいるなんて……仲間を疑うなんて私……」



悲しげに目を伏せるユリの肩を、ギンが優しく叩く



「…ユリ、確かに悲しいことだけど、時には心を鬼にして過ちを正すことも、仲間だから出来ることだ。辛いことだけどな

……っつーわけだ。いい加減白状しやがれラシア」



Σふざけんなー!!!ちょっといいこと言ってると思ったら俺を疑ってたのかてめーは!!!」



真顔のギンにラシアは青筋を立てて拳を震わせる



「だって、こん中だと一番怪しいし!!!まぁ何となくだけど。ラシアだと思う!!勘で」



どんな言い掛かりだ!!!全部お前の思い込みじゃねーか!!!」



てきとうな推理を話すギンに指を差して反論した、その時ーーー



「ピンポーン、お届け物クポ!!」



以前の迷子モーグリーーーモグがテントの入り口からやってきた。
モグはあれ以来、モグネットで配達の仕事をやっているのだとか



「モーグたーん♪ご無沙汰〜〜!!」



「クポポ……ナナ苦しいクポ〜!!」



「モグ、元気にやってましたか?」



「もちろんクポ!!今日もお仕事のために来たクポ!!」



レイヴェルの言葉に頷いて、ナナミの手から離れると、モグは小さな両手を上に上げた。その時ーーーギターが落ちてきた



「あっ、これこの間買ったやつ!!」



「はいクポ」



「サンキューモグ♪いやー通販があって助かっt「やっぱりお前じゃねぇかァァァァァァ!!!
Σギャァァァァ!!?



ギターもろともギンに蹴られ、ユリとレイヴェルに殴られるのだった



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