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□期末の戦い
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ゼム「…で、今日のHRは終わりだが…」



ある日の放課後、連絡事項を終えたゼムナスはクラス全員を見回す



ゼム「明日は期末テストだな」



ジタ「うわー!!聞きたくねぇ!!」



ティダ「あ〜…やだやだ」



ジタンとティーダは頭をかかえてため息をつく。それだけではなく、クラスの大半が憂鬱そうな顔をした。そう、明日は夏休み前に行われる期末テストがあるのだった。



ゼム「赤点取った者は補習があるから注意するのだぞ。特に数学はキスティスのビームがあるからな」



リノ「先生!!地理のテストのポイントは何ですか!?」



ゼム「む、私のテストか?詳しくは言えないが……ム●キングに関する問題があるぞ」



リノ「いや、地理関係ないでしょ。ムシ●ングなんて出るの!?私全然わかんないよ」



サイ「ムシキ●グは置いとけよ、それより山脈とか川の名前覚えるべきじゃねぇか?」



ゼム「貴様、ムシキ●グを侮っては痛い目を見るぞ。なんせこれで配点95点分あるからな」



サイ「バカじゃねぇのか。直せ!!今すぐ!!」



すると放課後のチャイムが鳴り、ゼムナスは無表情で帰っていった。



ザク「あーあテストか…クラウド勉強したか?」



クラ「微妙だな…赤点は取らないと思うけど」



アロ「…ついに来たか、テストという戦場が……」



ザックスとそんな会話をしていると、アーロンが神妙な面持ちで眉間にしわを寄せて呟いた。横でティーダが頭に腕を組んで軽い感じで聞いた。



ティダ「アーロンもテスト勉強しないタイプ?」



アロ「ヒヨコ頭と一緒にするな、俺は一ヶ月前から準備している」



ザク「確かにアーロン、授業中当てられても答えてるしな。勉強してるんだろ?」



クラ「ならテストなんて余裕だろ」



アロ「しかし、何故かテストが始まると紙に書けなくなるんだ。」



クラ「書けない?なんだそれは」



アーロンは悔しそうに握りこぶしを作った。



アロ「わからない…恐らく誰かの陰謀だ。俺を留年させようとする誰かの…」



クラ「いや、お前を留年させて何の得があるんだよ。」



アロ「わからない…しかしそれしか考えられん。

くっ!!名乗り出ないとは卑怯な奴だ!!こっちは必死に準備しているのに!!テストだってシャーペン3本に定規まで用意しているのだぞ!!テスト用紙にサランラップを貼ることも忘れずにやっているのに何故なんだクラウド!!!」



クラ「Σそれが原因だろうが!!!紙にラップ貼って文字が書けるわけないだろ!!!」



ティダ「つーかテストに筆記用具以外の物出していいのか?」



ティーダは遠い目でアーロンを見ていたのだった



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