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□ドッキリ幽霊作戦
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暇だ



夜になると頭に浮かぶのはこの2文字である


夜に使える施設が訓練所だけってのがダメなんだと俺は思う


ぜってー食堂見張りの奴、毎日並ばないでパン食ってるよチクショー



部屋でそんなケチをつけながらベットに寝転がっていたのは、ゼル



くそ…やっぱ訓練所でも行くか



ゼルは立上がって廊下に出て、訓練所に向かおうとした次の瞬間、立ち止まった



ゼル「なんだありゃ?」



白い、半透明な物がユラユラ揺れている



不思議に思い近付くとそれは逃げていった



ゼル「お、おい!!!」



そいつは保健室に入っていき、ゼルは追いかける



あれ?なんで保健室見張りいねーんだ?



そんな事思いながら暗い保健室のドアを開ける

直後、後悔した



夜の保健室は本当に真っ暗で白い物体は鮮やかな白となり、不気味に揺れていた



なんか…これじゃまるで………



いやいやいや、そんなことあっちゃいけない!!



で、でも長居するべきじゃねぇな

いやびびってねぇよ?俺信じねぇから

これだって、きっとモンス………



すると白い物体は消えてしまった



ガッターーーン!!!!


ゼル「ギャアアァァァ!!!!



ゼルはびびりまくって保健室を出ようとする



「わっ、ちょっと待って!!!」



誰かに腕をつかまれる



ゼル「Σギャー座敷わらしー!!!」



セル「誰が座敷わらしだァァァ!!私だって!!セルフィ!!!」



落ち着いてよく見ると確かにセルフィだった



ゼル「セルフィ!?お前っ、何しとるんだと!?」



セル「ゼル動揺しすぎだって、言葉おかしいよ」



ゼル「おおおお菓子くねーだい!!!」



もはや動揺しまくりのゼル



セル「ほら、これだよ」



セルフィはリモコンを見せ、そのスイッチを押して先ほどのお化けを見せた



セル「これで動かしてたんだ〜♪あ、ちなみにさっきの大きい音はカセットの音声だよ」



―――えーっとつまり………



ゼル「お化けもでかい物音も全てお前で俺をびびら…驚かせたのはお前?」



セル「うん」



ゼル「なんで?」



セル「暇だから」



ゼル「ふざけんなァァァァァァ!!!!



ゼルはリモコンとカセットをセルフィに投げ付けた




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