T∞

□愛しき人へ
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大事な人がいた



名はルクレツィア




ガスト博士の助手だった…………美しいルクレツィア



何故この世にまだいるのかは考えなくてもわかる



セフィロスに未練があったのだろう?


「ねぇヴィンセント、あの子…セフィロスは生きているの?」



私は迷った



彼女に曇り無き真実を伝えるべきかどうか



「セフィロスは………」



ルクレツィアは怯える様な目で私を見ていた


「……死んだ」



私は悲しい嘘をついてしまった


彼女を救うにはこれしか無いと思ったのだ


これ以外思い付かなかったのだ



なのに……………




「ありがとう、ヴィンセント。本当の事教えてくれて、ありがとう」


彼女は笑っていた……悲しそうに


そして私は見てしまったのだ


彼女の涙を…………




私は本当に彼女を救ってやれたのだろうか?



いや、違う。




私が本当に救いたかったのは私だ



「さようなら」



彼女は振り返る事なく光に溶けてしまった



「……ルクレツィア」



また、私は取り返しのつかない事をしてしまった。


彼女を泣かせてしまった



彼女の涙は私の犯してしまった全ての罪よりずっしりと重かった



すまない、ルクレツィア









私の罪はまた一つ増えてしまった










あとがき↓

各キャラの誕生日位まともに書こうと決めて1ヶ月……………

何でギャグ以上にシリアスヘボいのに書いてるの!!?というツッコミあるかと思いますが…温かい目で眺めてて下さい^^;

それに今回若干マイドリームに入ってたような………まぁいっか笑

とりあえずヴィンセント!!お誕生日おめでとう★★



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