藍色の唄
□プロローグ
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カッ
カッ
カッ
豪奢な屋敷の中を、1人の少女が歩いている。
長い廊下を迷うことなくただ、真っ直ぐに
カッ.
ひとつの大きな扉の前で歩みを止める。
深く深呼吸を数回して、扉を叩く
コンコン
「誰かね?」
『私です。アリアです』
「入りなさい」
『はい。失礼します』
ガチャ
バタン
扉を開き中へ入ると、大きな机に椅子、に座っている人物と少女・アリアの瞳が合う
『お呼びでしょうか、9代目』
凛とした姿勢で9代目と呼んだ老人に問いかける。
が、9代目はアリアの態度を見て軽く笑った
「ハハハ、アリア、ここには私とお前しかいない。そんな堅苦しい姿勢をとらなくとも、いつも通りでいいんだよ」
目を細めて柔らかく笑う
『…わかったわ。で、なんの用?くだらなかったら怒るわよ』
そう言いながら後ろの壁に寄りかかる。
先ほどと態度が豹変し、まるで別人だ
腕を組み、自身の髪をイジっている。
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