藍色の唄
□8†人の話を聞け!
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夏休み明け独特のたるんだ空気。
これからまた授業か…… と沈む連中をしり目に私は教室で京子と話をしていた。
今日は、始業式なためその後のHRも終わり今は放課後。
花はとっくに帰ってしまった。
『夏休みも、あっという間だったわねぇ』
「だね。アリアちゃんとあんまり遊べなかったのが残念(;_;)」
『私一回イタリア帰っちゃったからねぇ……。あ、お土産食べてくれた?』
「うん!あのチョコレートすごい美味しかったぁ〜vV」
『よかった(^-^)』
「お兄ちゃんも珍しくチョコ食べてたよ!」
ん?
『………京子、お兄さんいたの?』
「え?うん。言ってなかった?」
聞いてないけど。
でも、京子のお兄さんだからやっぱ天然系かさわやか系かしら……。
どちらにしろ、顔は良さそうね
「あ、そうだ!これから一緒にボクシング部に行かない?」
『ボクシング部?』
「うん!お兄ちゃんがツナ君のこと気に入っちゃって。それで今日、部に勧誘しちゃったの」
『へぇ――…』
だから今日1日テンション低かったのか
学校が始まって嫌がってんのかと思ったら……
「ツナがどうしたって?」
「10代目に何かあったのか!?」
『武、隼人』
“ツナ”という単語を聞きつけて2人が寄ってくる
ほんと………
どんだけ――…(呆)
「ツナ君がね、もしかしたらボクシング部に入るかもしれないの」
「おっ、マジか?」
「オレはセコンドにつくぜ!」
いやー…、入らないんじゃないかしら?
つか、嫌がるっしょ。
で・も
『よし、じゃあみんなで応援にでも行きましょうか』
簡単に入部を免れさせるわけがない
リボーンとか、私もいるし
楽しませてくれるかしら(黒笑)
「「(アリア/さんが黒い…!)」」
「わぁ、いいね!行こう!」
ガタガタと席を立ち4人で部室に向かう。
いやー、京子を見たときのツナの顔が目に浮かぶわ―(笑)
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