藍唄2

□38†たおやかに頼る
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雲雀が衝撃的なパシリデビュー(笑)を果たしたその翌日。
ルンルン気分でアリアはトランクに荷物を詰め込んでいた


こちらで新たに購入したモノはそのままにして、後々スクアーロに日本に送らせ本日はついにウ゛ァリアーからキャバッローネ… つまりはディーノのところにお邪魔する日である。


よほどこの日を楽しみにしていたのか、早朝にもほどがあるほど朝早くからディーノはウ゛ァリアー邸を訪れ。
忠実な犬のように待っていたのだった。




「アリアー、荷物整ったかー?」


『…ん、出来たわ』


「よっしゃ!さぁ行こうすぐ行こうとっとと行こうっ!」


『がっつくなよ種馬』



ゴスッ



「ぐはぁっ!も、申し訳ございませんご主人様…!でも出来ればもう少しこうしてて…っ」


『ペットが命令してんな』




がっ ぐりぐり…



アリアからの、腹部は鳩尾というピンポイントな攻撃によって床へと落ちるディーノ。朝も早くから迎えに来てくれた人に対して何たる仕打ちだろうか。


第三者なら確実にそう思うだろう行いも、彼らにとっては何ら変哲のないこと。

寧ろ喜ばしいのだ。アリアもディーノも口元が綻んでいる。まぁ第三者がいたとして、この現状にツッコめるような人間もいないが。


アリアが寝泊まりしていた部屋の持ち主のスクアーロですらドン引きだ。

彼はディーノのようなオープンMではないし、大変常識を持ち合わせている人なのでそれに加わりたいとも思わず。


ただいつまでコレを見ていればいいんだろうと考えていた。




「(何も言わねぇでいたら、このままプレイ始めそうだなぁ゛…。)」


『大丈夫よ、そんなことして時間潰すような馬鹿じゃないから』


「人の心読むな゛ぁ!」


『さぁディーノ、いつまでも地べたに這いつくばってないで私の荷物運んでよ』


「無視か!」


「OKご主人様!」


「(コイツら…!)」




何だかこの短い時間の間にストレスが溜まる気がするのはきっと気のせいじゃないだろう。










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