あの碧い世界へ

□そして、幕は上がった
2ページ/11ページ


「で、アイツが何かしたら動けと?」

「えぇそうよ。まだ侵入者って決まったワケじゃないんだけど一応、ね」
「分かりました」

「お願いね。じゃ私、兄さんのところに戻るから」

「はい」

「ああ」


リナリーが行ってから、門番の遥か頭上より侵入者(仮)を見てみる。
遠目から確認出来るのは、金色の髪と紺色の服だけ。ツナギのようにも見える。

…細かい容姿はよく分からない


彼には少しだけ感情移入しちゃいますね…。
僕もこんな感じに見られてた上に、攻撃されましたからね。
隣のバ神田に(怒)


あれ? ちょっと待てよ……


「彼、入団者っていう可能性はないんですかね?」

「無くはない、だろうが0に近いな。そうだとしたら既に何らかの方法でコンタクトを取ろうとするだろう」

「そ、うですね……」

「それにリナリーの話じゃアイツ、空から降ってきたらしいしな」

「どちらにしろ、一般人じゃなさそうですね」
「ああ…」


……一体何者何だろうか、彼は。

アクマではなさそうだし、かと言って普通の人間ではないような……。そう僕のカンが告げた。

どこかが、僕らと違う。

僕も大概普通の人と違いますが(イノセンスとか)彼は………。

うーん、良い言葉が見つからない…。

神田も彼から何か感じたのか、さっきからピリピリとしている。


「「!!!」」


彼が初めて大きく動いた。

今まで、うずくまって叫んだりしていただけなのでこれには意表を突かれました。


何をしたか 速すぎて良くは見えなかったけど、ゴーレムが次々と爆破したことから攻撃を仕掛けたんだと思う。


「…神田、今の見えましたか…?」

「……いや…」





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ