花は曇ることなく

□ありがとう
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そう面倒くさそうな声色で謎の声は言った


視認って…。
どうしよう怖い感じの何かだったら…。ゾンビとか?


バイハでやっつけたことはあっけど、それはゲームでして…

リアルゾンビとか全力で逃げんし!



京子とか…。ダメだな、京子がこんなに口悪かったらオレ、色んな意味でショックすぎて死ぬ


急なキャラ変更とか心臓が保ちません!




「よし、これでどうだ」


『また無難な…』




オレの目の前に現れたのは淡い赤色に輝く発光体。ホタルみたいな


普通こういう展開のときは京子の形でくるとか、もしくはオレの知り合いに化けて不安感を拭うようにするとかじゃね?


何、オレが二次元的なものにハマりすぎなだけ?




「そんなサービスは致しておりません」


『ぐは!心の声読まれた!なんなのホント最近心読まれすぎじゃね…!こっちの世界の奥義か何かか!』


「いや基本技。あぁ、それでこっちとかあっちの世界について聞きたいことあんだけど…。どうする?」


『主語を入れて下さい。どうするって何を…?』


「こっちの世界に残るか、あっちの世界に戻るか」




なんていうとんでもない2択だろうか


まさかそんな言葉が返ってくるとは思わなかったので、フリーズしてしまう

これ、簡単には答えらんないんですけど…



なんつーか…、うん、嫌な予感がする




「さっきも言った通り、お前が目覚めるとお前は元の世界のお前のベッドの上にいる。だから、そうなる前に決めろ」


『あんたは、』


「お察しの通り、オレぁ神様だ。お前と、あの女の子をトリップさせた張本人」




なんだろう… コレは礼を言うべきなのか?それとも怒るべき?








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