ぞろへびの小説
□古泉一樹の憂鬱
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古泉「東中から来ました古泉一樹です。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら僕のところまできてください。以上です。」
思わず振りかえってしまった。爽やかなイケメンがそこにいた。この出会い、偶然だと信じたい。
古泉一樹の憂鬱
次の授業が始まるまでの間彼の顔をちらちらと覗いてみた。彼はいつもにこにこと爽やかなスマイルを振りまいていた。しばらきチラ見していると彼と目があった。すると彼は人畜無害な笑顔をこちらに向け、微笑んできた。私はすぐに顔を背けた。別に彼に一目惚れしたわけではない。私は元来人と話すのが苦手で、中学の時はいつも本ばかり読んでいた。
だから友達も少なく、昼休みになると私はすぐに数少ない中学時代の友達である黄緑さんのところへ向かった。
そこには、朝倉さんという人もいた。
朝倉「あなた、さっき古泉君のことじろじろ見てたでしょ?」
長門「…!!」
朝倉「フフッ、でもねえ、彼はやめといた方がいいわよ。彼見た目はいいけど変わってるから。」
黄緑「変わってるってあの自己紹介?」