ぞろへびの小説
□古泉一樹の憂鬱
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朝倉「そう、彼はそれをマジで言ってるのよ。それだけじゃないわ。彼って見た目はすごいイケメンでしょ?だから彼に告白する女の子があとをたたなかった訳。それを彼は『ではあなたは宇宙人ですか?未来人ですか?それとも超能力者ですか?』って聞くの。そして相手が違うって言うと『そうですか。では残念ですがあなたとお付き合いすることは出来ません。申し訳ありません。』っていうように今までに20人は振ってきたわね。だから長門さん。彼だけは絶対やめといた方がいいわ。」
長門「…そんなんじゃ」
黄緑「長門さんは昔から引っ込み思案ですからねぇ」
朝倉「でも長門さん、あなたかわいいんだから気をつけなきゃだめよ。あまりのかわいさに古泉君に宇宙人認定されるんじゃないかしら。」
といった感じで新たな友達ができ、内心ウキウキとしながら席についた私を誰が責められるだろう?いきなり後ろの古泉君が話しかけてきた。
古泉「ずいぶん機嫌がよろしいようですね」
長門「…!」
古泉「何か良い事でもあったんでしょうか?」
長門「…」コクッ
古泉「そうですか。それは良かった。」
彼は私の適当な相槌を肯定と取ったらしい
古泉「ところであなたにどこかでお会いしたことありませんでしたか?」
彼は唐突に聞いてきた。
長門「?…ないと思う」
古泉「そうですか…別にお気になさらないでください。きっと他人の空似でしょう。またはドッペルゲンガーの可能性もありますがね」
このようにきっかけといえばこれだったのかもしれない。それからというものちょくちょく古泉君は私に話しかけてくるようになった。