Gray Story

□No Alcohol
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クロスがこいつに酒を飲むなと言った理由・・・
今ならなんとなくわかる気がするさ・・・



≪No Alcohol≫



水の流れる音だけが響く地下水路、一隻の小舟が重そうに前へと進んでいく
ラビが眠たそうに目をこする
さっきまでAKUMAとの激しい戦いが有ったのだから仕方ない。舟をこいでいる探索班の人たちもそんな彼にできるだけ早く休ませようと先を急いだ

明りが見えてきた、やっと着いたとラビはその場に立ち上がる
すると、船着き場に誰かが立っているのが見えた

白色の髪を揺らす少年・・・アレンである

ラビは愛しい恋人に大きく腕を左右に振った
舟が船着き場に止めようとした・・・その時、


「ら〜び〜Vv」


そう言ってアレンがまだ船着き場についていない舟に飛びついてきた
正直にいえばラビに抱きついてきたのだ


「アッアレン!!!///」


いつもの彼ならこんなこと恥ずかしくて自分からしてくるはずがない
しかし、実際今のアレンはラビの腕の中で猫のように甘えてきている、うれしいのだが確実にいつものアレンではない
そんな風に考えをまとめているとアレンが顔をあげてきた
そして・・・




ちゅっ




「・・・っ///」


アレンが自分の唇をラビの唇に重ねてきた
いきなりのことでラビはもちろん周りの探索班の人も全員赤面している
アレンは変わらずラビに甘えている
ラビ+探索班数人はこう察した


「コムイ(室長)のせいだーーー!!!」


探索班がすぐに船着き場に舟を止めた、それと同時にラビは室長室に駆けだした
アレンはラビに横抱きにされている

室長室の前までくるとラビは勢いよく扉を開いた                  


「コムイ―――!!!」


そこにはリーバーその他科学班の面々とリナリーがいた


「あっアレン君見つかったのね!」


そう言うと、リナリーがラビのもとに駆け寄ってきた


「状況を教えてくれさ!アレンどうしちまったんだよ!?」

「実は・・・」


リナリーは言いにくそうに苦笑いしながら話し始めた



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