広い空
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白い子を探して既に10日が経っている
だが情報は一切入ってこない
来る途中に何体かAKUMAと出くわした
だがどれもあの時の群れの中には居ないAKUMAばかりだった
「ふ〜少しでも情報があればまだ探し易いのにな」
ラビは溜息をつきながらその場にしゃがみこんだ
日は既に落ちあたりは暗闇が広まっていた
「(この辺に街とかないし・・・野宿かなこれは・・・!)」
空を見つめていたラビの目はあるものを捕らえた
それは暗闇に隠れながら空を飛ぶAKUMAの姿
だが、ただのAKUMAじゃない
あの時の群れにいた一体だ
ラビはすぐにイノセンスを発動させてAKUMAに向かった
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「・・・やっと追い込んださ」
そこには既に戦うことの出来ないAKUMAが倒れていた
『オ・・ノ・・レ・・・』
「とっとと言った方が良いさ、お前らと一緒に居た白いノアは今どこに居る?」
『アレンサマ・・・ダト?・・・サガシテ・・・ドウスル』
ラビは一瞬言葉を失った
「・・・俺たちの仲間かも知れないからな・・・あいつの場所はあそこじゃない」
『・・・コノサキノマチノウミベニ・・・チイサナ・・・ヤシキガアル・・・ソコニイルヨ』
ラビはそれを聞いてイノセンスを振り上げた
「・・・劫火灰燼・・・火判!!」
その後AKUMAは炎の蛇に飲み込まれた
―アノカタヲタスケテ
そう呟いたような気がした
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