広い空
□opening
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何も見えず、何も聞こえず
そこにあったのは永遠と続く暗闇だけ
どんなに歩いても手に触れるものは何もない
≪Opening≫
夢の中に出てくる
ぼやけて誰かはわからない
黒い服を着ている自分そっくりの人の頭に手を載せて
すごく優しそうに笑っている
でも、その人の声はなにも聞こえてこない
映像だけで口が動いているだけ
その人の言葉一つ一つにそっくりさんは笑いかけていた
とても幸せそう
そっくりさんが笑うとその人も幸せそうに笑っていた
そうしていると、後ろからたくさんの人たちがやってくる
どれも顔がぼやけてよく見えない
だけど、どの人も幸せそうな顔をしている
でも、幸せそうに笑っていると思ったら周りが一気に暗くなってなにも見えなくなってしまう
最後の最後に見えるのはだれかが叫んでいる映像
そして、自分は夢から覚める
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