広い空
□色を変えた黒アゲハ
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すると、少女はその赤い瞳をこちらに向けてきた
濁った赤い瞳は虚ろな目をしている
「貴方も・・・エクソシスト?」
それが自分に問いかけられているものだと知るのに左程時間はかからなかった
ラビはゆっくり、首を縦に振る
「・・・なら、私の敵?」
指を口元に添え首を傾ける
それを見て男が少女の頭に掌を乗せた
「そう、あいつはエクソシスト。俺達『ノア』の敵だ」
「『ノア』!?」
自分の知っているノアとあの少女では違っていた
ラビの知っている知識の中では、ノアの肌は褐色でその瞳は金色、額には聖痕があるものだと思っていた