Treasure

□☆相互記念☆木魂様へ
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ここは米沢城の城下町、その一角にある団子屋で右目に眼帯をした、独眼竜伊達政宗と隣で凄い勢いで団子を食べる甲斐の虎の若子真田幸村がいた。
どうしてこの2人が城下町の一角にある団子屋で仲良く(?)いるのか…。それは数分前まで遡る……

「いまのうちっと…」
政宗は竜の右目と言われている腹心、片倉小十郎の目を盗み、暇潰しのため城下をさ迷っていたら真田幸村に会い、今に至る


「しっかしお前、よくそんなに食えるなぁ」

「ん〜♪秋といえば食欲の秋!あ、団子10本追加、頼む!」

「おい、俺の話をまず聞け、Yousee?」

「のー」

「お前もう帰れマジで」

「領収書に「伊達政宗」と書いてくだされ」

「ふざけんな自分で払え!つかこの時代に領収書なんてあんのかよ!?」

「政宗殿…それいったら何もかもが終わってしまうでござる」

「oh…sorry。そうだったな」

「お2人さんとも仲良さそうなこったなぁ」


突然声がし、顔をあげてみると、そこには四国を治める西海の鬼ー長曽我部元親が立っていた


「よう!竜の兄さんに虎の若子!男2人でお茶かい?」

「うるせー!つかなんでお前がこんなとこに…?」

「あー、ちょっくら毛利の野郎を誘って遊ぼうかと思ったんだが…」

「何用で参った、長曽我部よ」

「暇だから俺の船で遊びに「死ね。我は今、日輪を拝むのとオクラの品種改良の研究で忙しい!早々に消え失せろ乳首!」

「うるせぇ!乳首いうなぁぁぁ!つかこの時代に品種改良なんか出来んのかよ!?」

「貴様…それをいったら何もかもが終わるぞ」

「…そうだったな」


ー回想終了ー


「てな感じだ!」

「結局あいつも暇なんじゃねーか!」

「しかし、秋といえどもやはり暇でござるな…」

「お前は十分満喫してると思うがな」

「何か賭け事でもしてみるでござるか?」

「無視ですか、そうですか」

「いいねぇ!その案乗ったぁ!」

「内容はこうでござる!某と元親殿が勝負し、勝った方は政宗殿に団子を奢ってもらうという内容でござる!」

「Shit!お前それが目的だったのか!?そうなのか!?」

「よっしゃあ乗ったぜ!いくぜ虎の若子ぉぉぉ!!」

「いざ尋常に、勝負!!」

「俺の話を聞けぇぇぇぇぇ!!」





ー2時間後ー

「ハァ、ハァ、ハァ…くそっ、俺の負けだ!」

「ハァ、ハァ、ハァ…いい勝負でござった!また次もお相手願う!」

「ああ、じゃあ俺はそろそろ帰るぜ!」

「今度は是非、武田にも寄ってくだされ!歓迎いたす!」

「お前も四国に遊びにこいよ!じゃあな!」

何処かの青春ドラマの様に熱く握手を交わし、元親は去っていった。そして…

「政宗殿♪お約束の団子を☆」

「てめぇ…ぜってー殺してやる」

そして幸村は、政宗の財布が空になるまで団子を食べたのだった…。






おまけ

「…ぐすっ。あいつ、絶対仕返ししてやる」

「その前に説教ですな…政宗様」

その声が発せられた場所をみると、そこには門の前に極殺モードの小十郎がまさしく仁王立ちで立っていた。
…オーラが、ハンパなく禍々しいんですけど。

「えっと…その…あのぉ…」

「言い訳等はこの小十郎の部屋で申されよ」

「い、嫌だ…嫌だぁぁぁぁぁあ!」


その後、政宗は自室に3日間も引きこもったという…



完!
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