BASARA2

□多生之縁B
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(成実と)

※学パロ













「………迷ったでござるな」





えぇぇぇぇ!?










…こんにちは、俺の名は伊達成実。成実と書いて「しげざね」って読むんだけど、皆からは「なるみ」と間違えられたりして悲しい思いをしたりしてます

はい、そんな事はどうでもいいっすよね。えーと、いきなりなんですが…今、俺は幸村先輩と二人で山を彷徨ってます。何でかって言いますと…梵にからかわれてど突かれたら崖に突き落とされそうになって、落ちるかっと思って掴んだのが状況に気付いてなかった幸村先輩で、だから道連れにして落っこちて皆とはぐれてしまっているって訳なんですよ

で、方向感覚が良いって自分で言っていた先輩にすがるように着いていったら…冒頭の通りになってしまいましたとさ



いや、俺のせい…っつーか梵のせいだから先輩に文句はまぁ…言わないけどさ…

因みに崖から落ちてお前ら元気そうだなっていうツッコミは無しの方向でお願いします





「うむ…どうしたものか…」



冒頭から悩んでいる先輩は辺りを見回していた。俺は半場自棄の様に諦めているけどね!





と、そんな事を考えていたら突然背後の生い茂っている草木からガサゴソと掻き分けてくるような音が響いてきた

そしてそれと同時に聞こえてきたのは…獣の呻き声……!?



「なっ…何っすか…ね……!?」

「ぬっ、政宗殿か?」





えぇぇぇぇ!?





「政宗殿!某達でござる!故にそのように警戒などせずともよいでござるよ!!」



警戒してたら梵は呻き声を出すのか!?先輩は梵を何だと思ってるんすか!?

心の内で無駄にツッコミを連発していたら、逃げる前にその獣が姿を現してしまった





「ギャァァァア!!すんまっせんでし「ぬっ、犬ではござらぬか」



えっ?と思い、その姿を確認すると…確かに犬だった

何だよ…驚かすなよ……とツッコミたかったけど、何か不機嫌そうなオーラを出している怖ーい犬さんだったのでやめておいた



どうせ立場弱いっすよ、俺は





「うむ、丁度良い!この犬に訊いてみるでござる」

「はぃ!?」



そう言って先輩は不機嫌そうな犬と向かい合い、見つめ合いだした。…訊いてみるって…何?ワンとか言い出すんすか!?ワンとか言って語り出すんすか先輩!?



「…………………」

「…………………」



と思いきや黙ったままの先輩。………あれ?



「…結局、何も訊かないんですか?」

「犬故に、言わぬのだ」





……意味が解らない





暫くの間その状態が続いて、俺が飽きて適当にぶらついていたら梵達が降りてやってきてくれたので遭遇することができた

その事を報告しに先輩の元へ走っていくと既に犬はそこにはいなくて、代わりに真っ赤になった顔を隠していた先輩がそこにいた










「なんて破廉恥な事を…」





何でそんな事になってるんすか!?本当に犬と会話してたんすか!?電波っすか!?テレパシーっすか!?





いや、それよりも…















体何を聞いてたんだ










fin.

(成実と幸村)

本当に何でそんな事になったんだ(笑)久々に更新したかと思えばこんなんですみませんでした(((^^;)

11.05.08
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