Basara

□学園BASARAF
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第七章 『さまばけ!-後編-』



082(いつきと)










お泊まりして三日目。ちなみに濃さんに誘われたこのお泊まり会は三泊四日だから明日が最終日だ。だからおら、今日もまた思いっきり楽しむだ!!

そう思いながら同じ部屋の市姉ちゃんとかすが姉ちゃんと共に、食堂に行って朝食を食べていた時の話だ



「Good morning.俺達の飯も残ってんだろーな?」



遅れて来たのは…出ただ、近所に住む蒼い馬鹿だ



「What's?そんな嫌そうな顔しやがって…」

「何でもないだ」

「何だ、知り合いだったのか?」



かすが姉ちゃんが不思議そうに聞いてくるので、おらは現実逃避の為に首を振っただ



「大した仲じゃない。It's the old acquaintance from old days to live in the neighborhood(近所に住む、昔からの馴染みだ)…な?」



昔からを強調してニヤリと笑う。相変わらずの悪人顔だ



「…で、他の皆を使って何してたんだべさ?」

「It's a rude(失礼だな)手伝って貰ってただけだぜ?」



特に疲弊している"なるみ"を見ながらそう尋ねてみると、何も無かったと言うようにあっさりと言ってみせる政宗。それにはかすが姉ちゃんも呆れてただ



「ただ、partyは派手にやった方が楽しいモン…だろ?」



そう言いながら朝食のビスケットに小豆餡を塗る政宗だった















今日の昼は誰が何を言う訳でもなく海に行く事に決まってて、皆それぞれ準備をしていた。紅い兄ちゃんは橙の兄ちゃんと一緒に、ビーチボールを畳んで鞄に大量に詰めてただ。何でそんなに膨らませてるだか?と聞いたら、政宗に頼まれたとか…

チカはバーベキューの準備をしてて、慶次兄ちゃんはアホの蘭丸と一緒になって鞄に色々詰めてただ。ある人は日焼け止めとか、救急箱とか、シャベルとかバケツとかテープとか……だべさ



暫くしてから水着に着替え、ゾロゾロと皆で海に向かうことになった。歩いてすぐの所に家康兄ちゃんのプライベートビーチがあるだ。ただ、仕事があるらしいロボットと、あと"魔王"さんと濃姉ちゃんは今年もまた来なかったけろ





少し経つと波の音と共に、碧々とした海が見えてきた





『うっみだァァァ〜!!』



抑えきれなかった興奮を皆と揃って叫び、走り出す。後ろから「コケないでよ〜」と誰かが言ってたけど、そんな事するのはなるみだけだべさ



「うぎゃあっ!」



ほら、転けたけろ

と、アホななるみは放っといて、おらは一緒に走り出していたチカを呼び止めようと水着を掴んだけど、足がもつれてそのままコケそうになった。けどチカが瞬間的にそれを察知したのか、水着を必死に抑えた



「危ねェなオイィィィ!!何で上着じゃなくて水着掴んだんだよ!?」

「わざとじゃないだ、掴んだ場所が水着だっただけだべさ。ごめんけろ」

「チカ…勘弁しろよな、こんなトコで公開処刑とかさ「蘭、テメェなァ…」



チカが睨みを利かせて蘭丸のアホを見ると、ケタケタと笑いながら政宗の方に逃げていって何かを話し出しただ。すると政宗達がチカを見て笑いだしたべさ

チカはその目線と笑い声を無視するように(でもバツが悪そうに)おらの方に向いた



「…で、何だよ。いつき」

「簡単だ。政宗は今回は何を企んでるだか?」



首を傾げながら訊ねると「あぁ…」と呟いて頷いただけだった



「教えてくれだ〜!!」

「まぁ楽しみにしとけよ。まぁ、俺もよくは解んねェけど」



そう言ってニヤリと笑われたらもう何も聞けない。そこは政宗と同じだべさ。おらは諦めの溜息をついた

準備体操を始めだした政宗を見ながらチカも準備体操をしだしたので、仕方無くおらもそれに倣って準備体操をしだしたのだった















(いつきと政宗とかすがと成実と佐助と元親と蘭丸)

ウチのいつきと政宗は仲良しですとも!兄妹みたいにね

11.01.30
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