Basara
□学園BASARAA
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014(家康と)
「真田幸村?」
「そうそう、何か知らねぇか?」
朝の冷たい風が顔に容赦無く当たる。忠勝の背に乗りながらの登校中、同じく忠勝の背中にしがみついている元親が尋ねてきた
今日は元親が泊まっていったので、一緒に登校している
元親は学園寮暮らしだ。しかもそこには門限があるらしく、門限が過ぎると管理人がいなくなって入れなくなるらしいから、門限は厳守らしい
だが元親は時間を気にせず動く奴だからか、門限が中々守れずに入れなくなる。そしたらここへ来て「泊まらせてくれ!」と言ってくる。で、今回も元親は頼み込んできたと言う訳だ
まぁ親友の頼みだ。断る訳にもいかねぇし、何より困った時はお互い様だろ?
「知ってるも何も、信玄公が世話しだしたっていう奴の一人だろ?」
「信玄?そういやそんな事言ってたな…」
「信玄公を覚えてないのか?ほら、元親と伊達政宗とで道場破「あー!分かってる分かってる覚えてるって!」
昔の思い出をつっついてみたら、案の定苦い顔をした。信玄公は昔からの大切な知人で、たまに会っては話をする。その時にその場にいなかったワシに、信玄公が笑いながら話してくれたのを覚えていた
「あのオッサンかよ…。…で、他は?」
「さあな。最近はまだ話に言ってねぇからな。今度行ってみるかな。元親、おめぇも一緒にどうだ?」
「いや…遠慮する」
やはり元親は苦い顔をして断った
「……(ウィーンウィーン)」
「どうした忠勝?……あぁ、学校か!」
家から学校まで遠いが、忠勝となら時間もかからねぇ。流石は忠勝だ!
空から見る学校はいつも通り小さかった。そこから忠勝が少しずつ下降していって学校が大きくなっていく
『いつも』が、始まるんだ
(家康と元親と忠勝)
こっから色々な方々がだせればなとか思ったりしています
09.07.13