Basara
□学園BASARAD
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050(政宗と)
そんなこんなでやってきた肝試し大会。時刻は18時。場所は既に使われていない廃校舎だ。実際機能していたのは20年程前で、今では肝試しに最適な環境となっている
いや、今はんな事はどうでもいい!
「お前等!It's good news.(朗報だ)」
「?」
俺はいつもの面子を集めた。真田、前田、猿飛、風魔、鉢ヶ峰…よし、全員いるな
「今日は小十郎は来てねェ…!Because he went out to make a business trip early in the morning.(朝早くに出張で出ていったからな)」
すると予想していた通り、奴らは喜んだ
「!マジでか!?やったじゃん!!」
「これでまぁ一安心だな」
「……………………………」
「…一体何があったっていうのさ…」
「解らぬ」
猿飛と真田は顔を見合わせ首を傾げていたが知るか。They're the lucky beggars.(お前等は幸せ者だよ)
「何!片倉先公、来てねェのか!?」
「ならば後は雑魚のみよ」
三年で固まっている所から声がしたので見ると、先程の俺の朗報に喜んでいるチカと就が居た。すると、反対方向…つまり一年で固まっている方からも歓声があがる。見ると、家康と時が騒いでいた
「………いや、何があったんだよ…本当に一体……」
「…知らぬ」
二人は揃って首を傾げていた
「貴様等ァ〜、この織田信長の前で見事、同学年内で二人一組または三人一組になるがよい!是非も無し!散れぃ!!」
相変わらず意味不明な校長の台詞に、一同相手を捜す為に動き出した。俺はいつもの面子を見て溜息をついた
「オイオイ…Isn't there lovely girl?(可愛い女の子はいないのか?)こういうのは可愛い女の子がいてこそだろ?」
「伊達、それは私に対して喧嘩を売ってるのか?」
鉢ヶ峰が食いついてきたので、俺は肩を竦めてみせた
「お前は中身が男の上杉馬鹿だろーが」
「謙信先生を馬鹿にするな!!」
「アハハハ!「笑うな!!」
「……………………」
猿飛が臑を蹴られ、痛そうに跳びはねているのを風魔が黙って見ていた
「それより、どーやって別れる?二人組?三人組?」
「ならば両方はどうでござるか?前田殿」
「………………………いや、両方は無理だよ…。一人余る……よな?」
オイオイそこの馬鹿共!単純計算もパッと出来ねェのかよ!!
「いや、一人だけ二回行けばよいのでござる!!」
「成程な!こりゃ、一本取られたよ!」
「何が一本取られたの!?ってか真田の旦那、それ自分が二回行きたいだけだよね!?無理だからね、一人一回だからね!!」
♪〜!さすが猿飛。復活したと思ったら、俺がツッコむ間も無く的確にボケ共を捌いていったぜ
「…佐助はケチでござるな」
「ルールだから旦那。…ほら、さっさとグーチョキパーで分かれるよ」
「成程、これなら二人組でも三人組でも分かれられるな」
「そゆことかすがちゃん♪よく解ったね」
「馬鹿にするな!!」
「……………………………」
「はいはい!それじゃあいくよ〜!グーチョキパーで分かれましょ!」
こうしてチーム分けをした俺達は、肝試し大会会場へと足を運んだのだった
(政宗と二年ズと元親と元就と信長)
去年、小十郎は何をしたんだ…!?(笑)
連載50ページ目、ありがとうございます!\^o^/
10.02.14