壬生狼

□第二幕
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──…室長室







コ「はいどーもぉ。科学班室長のコムイ・リーです!」







『…。』







背後にキラキラとしたオーラを纏ながら出てきたのは室長のコムイ。






ひかりはそのコムイを無言という威圧で迎えた。








『…コムイ・リー。君、僕をこんな所に連れ込ませてどうするつもりだい?』







コムイはひかりのこんな質問に当たり前かのように答えた。







コ「ひかり君を教団に入れる為に決まっているじゃないか。」


























『…咬み殺す。』





コ「何で!?」







ひかりが怒るのも無理は無いだろう。






“ひかり君”と性別を間違えたのだから。更に、群れることが大嫌いなひかりに教団という“群”に入れと言うのだから。






きちんとひかりに咬み殺されたコムイはひかりの前に正座していた。







コ「ひかり君。どうしても入ってくれないのかい?」






『僕に何度も同じことを言わせないでくれる?それとも…もう一度咬み殺されたいの?』








ひかりの言葉に思い切り首を左右に振るコムイ。






そのコムイの姿を見てため息を漏らすリーバー達。









コムイはこれ以上手がないと“最後の切り札”を持ち出した。









コ「教団に入ったら神田君みたいに強い人達と毎日戦えるよ?」





神「なッ!?コムイ、てめぇ!」







神田の報告でひかりは戦闘狂と聞いていたコムイは神田達を売った。








ひかりの反応はというと……。









『へぇ。…いいよ、教団、入ってあげる。』






兄妹揃って戦闘狂な奴がこの話に乗らない訳が無く、嬉しそうに口元を弧に歪めながら教団に入ると口にした。







『でも、僕は群れる気は無い。そこは勘違いしないでね。』






コ「うんうん!取り敢えず…ようこそ、黒の教団へ!」







こうしてひかりは教団へ迎えられた。





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