壬生狼
□第二幕
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──…ガタコン、ガタコン
?《じゃぁ、新しいエクソシストが教団に来るんだね。》
神「あぁ。それとコムイ、今回もハズレだった。」
列車の一室には神田の声と機械越しにコムイと呼ばれる男の声。
そして、神田の前にはひかりの姿があった。
マリと捜索部隊とは次の任務があるということで駅で別れた。
コ《…そう、無駄足させちゃったね。》
神「いや…お陰で面白いモンを見付けた…無駄足でも無ぇ。」
神田がひかりを見ながらそう言うとひかりは“何見てるんだい?咬み殺すよ…”と小太刀を構えた。
神田はそれを舌打ちしながら抑えた。
コ《……神田君が人に興味を示すなんて珍しいねぇ。》
神「黙れ、刻むぞ。」
コ《ギャーー!ちょっとリーバー君聞いた!?今の辛辣な言葉!》
リー《は?》
神田がコムイに率直な言葉を二言言うとコムイは近くにいたと思われるリーバーという男に泣き付いた。
神「チッ、切るぞ。」
コ《え!?ちょっ──…ブチッ》
ツー…ツー…
神田はあまりのウザさに耐えかねて通信機を切った。
『煩い…。目が完全に冴えてしまったよ。』
神「フン、そろそろ教団だ。調度良かったじゃねぇか。」
こうして二人は教団へ向かったのだった。
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