REBORN!
□運命の人は…
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「(今日は早く帰って小説読もうかな♪)」
いつものように家へと帰ろうと校門をくぐり商店街を歩いていた
どの小説を読もうか考えているとドンッ!と誰かにぶつかってしまった
「あっ・・ごめんなさい!」
「あ"ぁ!? てめぇ、どこ見て歩いてやがんだ!」
うわぁ…最悪だぁぁぁ!
よりにもよって不良にぶつかるなんて!
「おい! ぶつかったんだから服弁償しろよ!!」
はい来ました、このパターン!
どうしよう…と回避方法を考えていると…
「何群れてるんだい?」
その声は聞いたことがある声だった
驚いて顔を上げてみると、そこには…
「(狽ミ、雲雀さん!?)」
並中最凶の風紀委員長である雲雀恭弥さんがいた
雲雀さんは私をチラッと見ると、トンファー(どこから出したんだろうか…?)を取り出し不良達に向けて構えた
「君たち…群れてたから今すぐ咬み殺してあげるよ」
ニヤリと口角を上げて笑いかけるその表情は、獲物を見つけた獣のようだった
グッと雲雀さんが踏み込んだ瞬間、不良達は次々と倒れていった(あぁ、可哀相に…)
「…怪我は?」
呆然としていた私の耳に入ってきた声は先程のものよりも優しい声だった
「えと、大丈夫です
助けてくれてありがとうございました!」
「…そう 次は気を付けるんだよ」
そのまま踵を返してしまった雲雀さんの後姿を、少し頬が紅潮した顔で眺めていた
このドキドキした気持ちは…もしかして?
「(……まさか、ね…)」
さっきとは違うことを考えながら再び家へと帰っていった
〜名前が帰った後〜
「草壁、さっきの女子生徒・・・風紀委員に入れるよ」
「…分かりました」
後日、名前は雲雀の強引な手段によって風紀委員(書記)になった
「(雲雀さんって優しいんだか怖いんだかわかんないよー!)」
「名前 これ今日中にまとめて」
「えぇ! 量多くないですか?!」
「いいから、さっさとやってくれる?」
なんだかんだ言いつつ名前は仕事をやった
「(終わったらケーキ屋にでも連れて行くか…)」
名前には甘い雲雀であった・・・
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