黒子のバスケ

□声が届くのは…
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「黒子!部活行くぞ」

「はい」


黒子君と火神君はHRが終わると教室を出ていった


二人の姿を見ていた私はため息をついた



「(部活見に行こうかな……)」

「うん! じゃあ行こう♪」



後ろから明るいっていうかハイテンションな声が聞こえた



「っ!? いつからいたの!」



親友もとい悪友がいつから居たのか後ろに立っていた



「(どうやって心の声を聞いたんだっ…!!)」

「名前が火神君たちを見てたときから♪(声に出てんのよね♪)」



いつも以上にテンションが高い親友に冷たい視線を向ける



「声かけてよ‥! てか、私帰るし!! じゃあn「さぁ、体育館に向かってレッツ ゴー!」」



引っ張られつつ体育館へと連れていかれた






〜体育館〜

「「「「「キャアァァァァ!!」」」」」



…なんかうるさくない?


?を浮かべつつ体育館を覗くと…



「時間がないわ! どんどん攻めて!」

「お前ら! 死ぬ気でボール奪え!」



そこには他校と試合をしているバスケ部がいた



「これって…」

「練習試合に決まってるでしょー!」



テンションが高かった理由はこれか…

我が親友ながら呆れてしまう



「って、ウチら負けてる!」

「ホントだ!」



点差はたったの1点……だけど…



「第4Qで残り2分追いつけるかどうか‥」



シュートなら出来る…けど、相手のプレッシャーに圧されてシュートが打てないようだ



「あんたならどうする? 元バスケ部エースの名前ちゃんw」

「‥難しいね…… 誰かパスが得意な人がいればいいんだけど…」

「ウチらのバスケ部にそんな選手いたっけ?」

「…えぇ、いるわ……一人だけね…」



彼ならこの最悪な状況を変えられる‥黒子君なら……


そして、あと30秒を切ったところで黒子君にパスが通った



「時間ないし、この試合は負けねぇ…」



諦めたようにため息を吐く親友の隣で私は祈った



「(黒子君…!)」



黒子君の顔が苦しそうに歪む



その表情を見た瞬間、私は大声で叫んだ



「頑張って! 黒子君!!」



その時、黒子君はボールを相手との間に投げ込み


相手がボールを持った瞬間、勢いよくボールをたたき落とし相手の股下からボールを通した



「(やった!)」



そして、バウンドしたボールは火神君の手によってダンクシュートになった



「試合終了!」



審判がそう言うと体育館にいた生徒が歓声をあげた



「…試合も終わったし帰r「待ってください」」



呼び止められ振り返ってみると黒子君がいた



「…黒子君」

「さっきの応援‥ありがとうございました」



ペコッと頭を下げる黒子君を呆然と見る


応援…?
さっき自分がした行動を振り返ってみると黒子君の言った意味が分かった



「あ、の……///」



今考えると恥ずかし過ぎる



「すごく嬉しかったです また、応援してください」



「それでは…」と黒子君はそう言って火神君たちの所へ戻って行った



「(脈ありじゃない♪)」

「///(黒子君と喋っちゃったよ!)」





〜数日後〜

「はいっ! 火神君、タオル!」

「おぉ サンキュー、名前」

「さっきの切り返し方、凄かったよー♪」



火神にタオルを渡し、先程のプレーで盛り上がる二人


そんな二人を見て黒子がベンチから立ち上がる



「…火神君、名前を呼び捨てにするのやめてください」



火神と名前の間に入り二人の距離を空ける



「んだよ、妬いてんのか?(笑)」



からかうように名前の肩を抱き寄せる火神



「………」



無言で睨む黒子を見て「‥冗談だって!」と、火神は急いで名前から離れる



「く、黒子君」



落ち着かせるように言うとリコが笛を鳴らした



「みんなー! これから試合なんだから気合い入れてね! …名前ちゃん、タオル持って来てくれる?」

「わかりました」



控室に向かおうとした名前は「あっ!」と、何か思い出したように黒子のもとへ戻る



「黒子君、頑張ってね!」

「…はい」




声が届くのは…

(ラブラブねー♪ あの二人)
(((なんで黒子はカワイイ子にモテんだ!?)))











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