♪小説♪

□小動物彼氏
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「・・・よう。」

「グリムジョー!」


まどろみかけていたそのとき、静かに部屋に入ってきた。
突然の訪問に嬉しくなり眠気なんてどこかに飛んでいってしまったようだ。
勢いよくベッドから滑り降りると、訪問者に抱きつく。


「来てくれて嬉しいよ!」

「おいおい、危ねぇからいきなり抱きつくなよ。」


『抱きつく』というよりも『飛び乗った』に近いかもしれない。
そのせいで一歩後ろに下がりバランスを崩すグリムジョーを、私は満面の笑みで歓迎した。


「どうしたの?眠れないの?」

「いや、なんつーか・・・。お前と一緒にいたくて・・。」

「嬉しいな!そう思ってくれて。私もグリムジョーと一緒にいたいよ。ずっと・・・。」

「織姫・・・、そんな可愛いこと他のヤツに言うなよ?」

「グリムジョーにしか言わないもん。」

「・・・ッ!やべぇ。俺マジでお前のこと好きだ。」


胸板に顔を押し付けるように引き寄せられ、耳元で囁かれた。
かかる吐息がくすぐったいというのもあるかもしれないけど、なんだかお腹の奥からゾクゾクするような、グリムジョーと一緒のときだけ感じる感覚があった。


「ねぇ、私きっとグリムジョーに負けないくらい大好きだよ。」

「バーカ、俺の勝ちに決まってんだろ。」

「・・・本当?じゃあ、そういうことにしといてあげるね!」


思わず笑みが零れた。
最初は怖いイメージしかなかったグリムジョーがこんなに可愛いことを言うなんて。
腕の力が緩んだすきに少し体を離し、水色の髪をぽんぽんと撫でた。
掌を刺激するグリムジョーの髪は意外にも柔らかくて、ずっと触っていたいと思うほどだった。


「織姫・・・。」


しかしそんな時間は長く続かず、ふわりと体が宙に浮いたかと思うと、次の瞬間にはベッドに横になっていた。
顔をグリムジョーの大きな手が包み込んでくる。


「織姫・・・、」


再度私の名前を呼ぶと、どんどん顔が近づいてきて・・・
そして・・


「一緒に寝るか。」

「へ?・・・あ、あぁ、うん!」


キス・・・されるのかと思ってたから予想外のグリムジョーの言葉に間抜けな言葉が出てしまった。
目を閉じて準備をしていた自分がバカみたいだ。


「おら、風邪ひくぞ。」


そう言うと薄いシーツのような布団代わりのものを優しくかけてくれた。
まだ自分の温かさが残っていたから別に寒くはなかったのだけど、近くにいたグリムジョーに抱きつかずにはいられなかった。
枕なんて必要ない。
だってグリムジョーが腕を貸してくれるから。
布団なんて必要ない。
だってグリムジョーが私を包んでくれるから。
この何気ないひと時が私たちにとっていつまでも日常であって欲しいと、今はただ願うだけ・・・。


「いい匂いがする・・。織姫の傍が1番落ち着くな。」

「そう・・・?なんだか今日は甘えてるね。」

「・・・んなことねぇよ・・・。」

「なんか・・・ワンちゃんみたい!」

「バカにしてんのか?俺は百獣の王だぜ?」

「百獣の王って・・・ライオンだっけ?・・・それじゃネコだね!グリムジョーはネコだぁ!」

「お前な・・・。なんでそういう小動物にたとえんだよ・・・。」

「だって、イヌもネコも可愛いよ?グリムジョーみたいに!」

「・・・はぁ、お前には敵わねぇな。」

「えへへ、それほどでも。」

「・・・やっぱ惚れた弱みってやつか・・・。」


ぎゅっと抱きしめられて言葉が出てこなかった。『惚れた弱みってどんな弱み?』って聞こうと思ったのに。


「ぁ、グリムジョー・・・。」


グリムジョーの大きくて温かい手が私の身体のラインをなっぞてくる。
服の上から撫でられるようにお腹や、肩を行ったりきたり。


「織姫・・・。」


いつもより低い声は心地よく私の内側に響く。
ボタンを簡単に外されて、みるみるうちに私の胸が外気にさらされた。


「ぁん、ダメだよ・・・グリムジョー・・・。」


身を捩ってグリムジョーとは反対の方向を向いてみたが、なんの意味もなく仰向けにされ、その上に乗るようにして組み敷かれた。
両方の乳房をやや遠慮がちに円を描くように愛撫され、自然と私の吐息は甘いものに変わっていった。


「んッ・・・ぁぁんっ・・・恥ずかしい・・・//」

「こんなにいい胸持ってるくせに恥ずかしがんなよ。」

「だって・・・グリムジョーが胸ばっかいじめるから・・・。」

「いいから大人しくしてろよ。俺に任せとけ。」


言い終わると同時に乳輪を舐めまわしてきた。
そのまま頂上を口に含むと、口内で転がされてるのがわかる。
片方の手は休むことなくもう一方の膨らみをぐにゃぐにゃと揉んでくる。


「ひゃぁぁんっ・・ぁん、はぁ・・・んっ・・・・んぁ・・・ぅ」


きつく乳首を吸い上げられ一層高い声が出てしまった。
なんだか大げさすぎるような気がして口に手を当て声が漏れないようにしてみた。
が、それはグリムジョーにとっては気に入らなかったらしく、「いいから、もっと聞かせろよ。」とあっさりと手をどかされてしまった。


「感じてんだろ?胸だけで。」

「そんなことっ・・・ないもん!」

「そうかぁ?」


ツンと上を向いた頂を摘まれ、思わず喘いでしまった。


「ほらみろ。感じてんじゃねぇか。」

「グリムジョーの意地悪・・。」

「悪かったよ。じゃ詫びとしてもっと可愛がってやるからな。」

「えぇ!?い、いいよ、もう・・これくらいで・・・!」


胸を彷徨っていた手は下に移動していた。


「どうだ?直接触られる感覚は?」

「あ、ぁんッ・・なんか・・・変・・・ぁぁんっ・・なに、これ・・・ぁぁん・・・」

「なぞってるだけだぜ?それなら・・・これはどうだ・・・?」

「ひゃぁぁんッ・・・ダメ!や、ぁぁんっ・・・はぁんっ」


体中を電流が駆け巡るような感じがした。
強烈で、でも甘いその感覚をもっと求めそうになる。


「グリムジョー・・・。」

「ココに触れんのは初めてだからな。・・・どうだった?」

「なんか・・・おかしくなりそう・・・。ちょっと、怖いよ・・・。」


ここまで行為が進んだのは初めてだ。
いつもなら大体キスをして抱きしめあって・・・それくらいだ。


「やめとくか?」

「・・・ちょっと怖いけど・・大丈夫だよ。」

「俺途中で止められる自信無ぇからな・・・。」

「うん・・・。」


グリムジョーとなら、したい。
そう思った・・。


「・・・入れんぞ。」

「・・・できるだけ・・・優しくしてね?」

「バーカ、当たり前だろ。好きな女無理矢理犯したって楽しくねぇんだよ。」


入り口にあてがわれていたモノが、徐々に内側にめり込んでくる。
ゆっくりと侵略し始めるソレ・・・。


「もうちょい・・・。よし、入ったぜ。」

「本当?・・・じゃあ、今繋がってるんだね・・・。」

「動かすけど・・・平気か?」

「うん、大丈夫。」


どこまでも優しく、心配してくれるグリムジョーのせいで涙が出てきた。
予想していた痛みはそれほどなく、ただ喜びで満ちていた。


「あ、あ、あぁんっ・・・!はぁぁっ・・・ぁんぁんっ・・・ふぁ・・!ん・・・んぁ・・・っ」

「お前、締め過ぎ・・・!」


腰を掴まれ、より奥まで貫かれる。
出入りするたびに、中のものが全部持ってかれてしまうような気がした。
気のせいか最初よりも大きさが増している・・・。


「あぁんっ・・・ぁん・・!はぁ、んっ・・・グリムジョーっ・・!」

「・・・ッ!織姫っ・・・」


互いを呼び合い、もっと深く繋がろうとして抱き合った。
どちらからともなく重ねられた唇。
胸を這う手のひら。
すべてが私を蕩けさせていく・・・。


「んッ・・・!」


初めて絶頂を迎えた・・・。
中に広がる熱い感覚は、きっとグリムジョーも一緒に達したということだろう。
荒い息使いのまま、思考回路を停止させた・・・。






***********




「・・・ん」


目を覚ましたとき、隣には気持ちよさそうに眠る織姫がいた。
その存在に安心し、笑みが零れる。


「織姫、ずっと傍にいろよ・・。」


寝ている織姫に言っても無駄かもしれないが、急にそう言いたくなった。
その寝顔が愛しくて、額に一つキスを落とした。


「んっ・・・、」


起こしてしまった、そう思ったが寝返りをうっただけで織姫は未だ夢の中のようだ。
自分と織姫との間に少しの隙間も作らないようにぴったりと寄り添い、肌のぬくもりを感じながら目を閉じた・・。









同じ未来を夢みよう。






アトガキモドキ
夢結麗様、大変お待たせしましたorz
もうどんだけ待たせてんだよ、って感じですよねorz
本当にスミマセン・・・。
織姫を好きで好きでしょうがないグリを可愛いと思ってしまう織姫。というリク内容のはずなのに満たされてませんねorz
かろうじてかすってるかなー?ってくらいですねゴメンナサイorz
こんな駄文をいつまでも待たせてしまってもう本当私ダメですね・・・。
リクしてくださりありがとうございました!


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