♪小説♪

□今はまだわからない
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「人間はまだ眠っている時間だ。貴様も寝ろ。」


そう言い捨て部屋を出て行くウルキオラさんの背中を見つめることしかできなかった。



言葉の意味を必死で考えてみるけど、結局同じ結論に至ってしまう。




自意識過剰だね・・・きっと・・・。




ウルキオラさんが・・・私を・・・





・・・そんなわけないから・・・。




唇に指先を当ててみる。



もう熱は飛んでいってしまったけど、今はその熱が心に移ってしまったように感じた。






そうだ・・・。





私はウルキオラさんにキスされても・・・










『嫌』だと思わなかったんだ。











「心が無い」と言っていた。


その時少しだけど、哀しんでいるように見えたの・・・。


でもね・・・ウルキオラさん・・・。


『心』があるからあなたは人間の愛情表現ができたんだよ・・・。

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