◆小説◆

□MO5、マジで襲う5秒前。
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離れていく・・・。
抱きしめたかったのにそれは叶わずに終わり、お前は俺のいないところへと行ってしまう・・・。
自分のところに縛り付けておくのはきっと簡単だ。
それができないのは怖いから・・・。
お前がお前でなくなってしまったら俺はどうすればいい・・・?
従順な女が欲しいわけではない。
お前だけが欲しい。
でも頼むから・・・。
俺以外の奴と楽しそうに笑うなよ・・・。


「ねぇ、まもー。今日の約束忘れてないよね?」

「忘れてないよ、ケーキバイキングでしょ?咲蘭はOKって言ってた?」

「うん、行けるって!女の子3人で楽しもうね!」

「久しぶりだもんね!もう今年はケーキいりません、ってくらいに食べてやるんだから!」


耳に入る女共の会話。
その中に姉崎がいるから聴覚が過剰に働いてしまっている。
楽しそうな、声・・・。
破顔して笑う、瞳・・・。
俺といるときとはまた別物のその表情が手に入らない。
全部を望みすぎる必要は無いのに止められない気持ち。
抑制できない理性は徐々に本能を剥き出しにしてくる・・・。


「あ、姉崎さん。明日の朝風紀委員会で挨拶運動するのは聞いた?」


今度は他クラスの野郎か・・・。


「え?明日だっけ?確か来週からって言ってたような気がするんだけど・・・。」


困ったような顔をそいつなんかに見せるなよ・・、勿体無い・・・。


「やっぱり聞いてなかったんだね。僕もさっき聞いたばかりだし・・・。朝早いから辛いけど頑張ろうね!」

「うん!わざわざ教えてくれてありがとう!」


そんな野郎に笑顔を振りまくなよ。


「じゃ、また明日ね!」


そんな野郎に手を振るなよ。


「・・・きゃっ」


気付けば女の手を握って走っていた。
俺よりも小さな手を宝物のように、けれど壊れてしまいそうなくらいの力で引っ張って走る。


「ちょっと、ヒル魔くん!?何?え、どうしたの?」


そんなん俺のほうが知りてぇよ。
お前と屋上まで来て俺は一体なにがしたいんだ?


「何?どうしたのいきなり・・・。ヒル魔くん・・・なんか変だよ・・・?」


誰のせいでこんな行動してると思ってんだよ・・・。
掴んでいた手首に力がこもる。


「痛っ・・・、」


小さな呻きすら愛しいんだ・・・。
お前が俺以外の奴らの目に映らないよう、いっそこの場で壊してしまおうか・・・。


「ヒル・・・魔くん・・?」


小刻みに震える躯に触れ、そっと抱き寄せた。


「何かあったの・・・?」


そんなすべてを知ったような瞳で俺を見るな。
包み込むような優しさが、今は辛い・・・。
でも今この瞬間は俺だけがお前の瞳に映っているんだ。
俺だけ、の・・・。


「何があったかはわからないけど・・・・、私はいつでもヒル魔くんの味方だからね?」


そう言って背に回された手が俺を落ち着かせる。
なぁ、姉崎・・・。
お前は俺だけの・・・。


「ちょ、ちょっとッ・・!・・・んッ」


紡がれるであろう言の葉をすべて殺すように口付ける。
長く、長く・・・、
深く、深く・・・、
明るい色の髪は陽の光を浴びて一層輝き、絡めるように一房手に取った。
シャンプーの香りだろうか?
石鹸の柔らかい香りを鼻いっぱいに吸い込む。
耳朶を甘噛みすれば、感じるのかもぞもぞと動き出した。


「ヒル魔くん・・・ッ」


そんな可愛い声で啼かれては止められるはずがない。
俺は遠慮なく制服のボタンを外していった。


「だ、だめだよ。こんなところで・・・。」


紅く染まった顔で口先だけの抵抗をしようが躯は正直なもんだ。
露になった乳輪に舌を這わす。


「んっ、ぁ、ぁ・・ッん」


口の中で転がしながらじっくりと堪能する。


「ぁぁ、ん・・・ぅ、んぁ・・・ッ・・ぁ・ぁん・・・ッ」


爪がくい込むほど強く弄る。
これけで湿ってきているショーツをずらし、直接指で敏感な部分を刺激する。


「ひゃぁッ、ぁぁん・・・!・・す、ご・・ぃ・・ヒル魔くんの・・・大きくなってる・・・よ?」


テントを張り始めていた下半身に触れてくる姉崎のせいで、濡らしてやる余裕がなくなった。
まだ準備しきれていなソコに無理矢理ねじ込んだ。


「い、たッ!・・・んッ・・・ヒル魔・・・く、ん・・」


濡れた瞳で見上げられてもただ獣のように己の腰を動かすことしかできない。


「ぅ、ぁんッ・・・ぁ・ぁ・!・・・ぁんっ」


背中に鋭い痛みが走った。
爪痕が残りそうだな・・・。
きつかった中は次第に愛液が増して潤滑油となり抜き差ししやすくなった。


「ぁぁっ、いい・・よぉ・・・ぁんっ」


こんな俺たちを見てるのは太陽と鳥くらいで、ずっとこうしていたい思った。
壁に手をつかせ、もっと深く犯していく。
両腕を引っ張るようにしてぐいぐいと自身を侵入させ、中をかき回すように腰を打ち付ける。


「あ、あ、ぁぁん!・・・は、ぁぁぁッ・・ん・・ひゃあっ・・・ぁん・・!」


まだ肌寒い時期なのに姉崎の肌の温度は高くて心地よい。
白い肌に紅い痕を残したらきっと綺麗に映えるはずだ。
背中に舌を這わせじんわりと汗ばんだその雫を舐め取る。
このまま終わらせてしまうのが嫌で、簡単にイカせてしまうのが嫌で、自身を抜いた。


「・・・?」


何故やめたのかと問うような視線が俺を射抜く。
さっさと乱れた制服を直してやり自分も戻る準備をした。


「ヒル魔くん・・・。」


果てることができずに終わってしまい物足りないのは俺も同じ。
今日一日俺だけを考えて過ごせ。
その熱を躯に宿したまま俺の存在を刻み込め。
ある意味仕置きに近いこの行為に満足してる自分がいた。




楽しみは、とっとくもんだろ?






アトガキモドキ
愛莉様、大変お待たせしましたorz
嫉妬しまくるヒル魔さんを書いたつもりなんですが・・・。
なんだか女々しいヒル魔さんが出来上がってしまいましたorz
リクに添えてなくてスミマセン!!orz
裏になっても構わないとのことでしたので後半はちょっぴり裏を入れましたw
時間がかかったうえにこんもで申し訳ないですorz
リクしてくださりありがとうございました!!


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