□小説□

□暗闇快楽
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「…あ!」


突然、家中の電気が消えた。
原因はさっきから何度も落ちている雷のせいだろう。
家の中は一瞬で暗闇に包まれ、それとは逆に外は変間隔で光っている。
不快な雷鳴を轟かせながら・・。
自室に向かおうとしていたつららは目の前が真っ暗になったことに驚くが壁に手をあてながらなんとか歩いていた。
まだ暗闇に目が慣れていないせいか歩幅は小さい。
一歩一歩慎重に進んでいく。


「え…?…きゃっ…!」


腕を掴まれた。
つららは壁に置いていたはずの自分の手が何者かによって引っ張られるのを抵抗もできずにされるがままの状態だった。
僅かな緊張が走る…。


「おっと。大丈夫か?悪かったな、引っ張って…。」

「…若?」


すぐ傍で聞こえたのはつららの主、リクオの声だった。
どうやらリクオの部屋の中へ引っ張り込まれたようだ。
窓を叩くように風と雨が攻撃してくる。
同時に雷が一瞬だけ部屋の中を照らした。
間近にあるリクオの顔。
落ちついた声と口調でなんとなくわかっていたが、そこにいたのは夜の姿のリクオだった。


「どうしたんです?」

「どうしたって言われてもなぁ…。つららがいたから引っ張り込んだだけだ。」

「よく私だってわかりましたね、こんなに暗いのに。」

「暗くてもつららのことはわかんだよ…。例えば…今すごくドキドキしてんじゃねぇか?」

「なっ…!」


リクオは何の躊躇もせずにつららの胸に片手を置いた。
着物の上からやんわりと、内側から響く鼓動を楽しむかのように触れる。


「どこ触ってるんですか…!」

「胸。」

「リクオ様っ…!」

「せっかく暗いんだ…。俺と愉しもうぜ?つらら…。」

「ん…っ!?」


胸に置かれた手はそのままに、今度はつららの唇に深く口付ける。
近づいてくる唇に気づけなかった…。
それでも舌で割って歯列をなぞっているのは間違いなくリクオ。
つららは侵入してきたリクオに絡みとられ、流れ込んでくる体液を流しこむことしかできなかった。
何度も角度を変えて、より貪るように口内を蹂躙していく。
時間が経つごとにつららの脳は麻痺したかのように甘く痺れ、決して優しいとは言えない口付けに感じていた。


「ん…リクオさ、まぁ…っ」

「可愛い声で啼くじゃねぇか…。」


唇が解放されると同時に甘い吐息と一緒にリクオの名を呼ぶつらら。
暗くて表情はわからないが、おそらく上気した頬に潤んだ瞳で見つめているのだろう。


「つらら…お前が好きだぜ…。」

「私もです…。」


それを合図にするかのように、つららは組み敷かれた。
背中にある畳からは独特の匂いが漂ってくる。


「つらら…お前の体は冷てぇなぁ。」

「雪女ですから…。」

「俺が温めてやるよ…。」

「ひゃっ…ぁん…!」


着物を左右に大きく開くと露わになるつららの小ぶりな胸。
先端に舌を這わせれば、ぷっくりと存在を主張しはじめるそれ…。
片方は親指と人差し指で捏ね繰り回しながら、もう片方に吸いつく。
片手で充分に収まる胸を堪能しながらリクオはつららの声が一層強くなるのを楽しんだ。


「あ、あ、リクオさまぁ…!はぁん…っ…ぁぁんっ」

「そんなにいいのかい?」

「ひゃぁう…んぁッ…はぁん…ぁんぁん…!」


噛みつくような愛撫を続け、時折甘く優しく舐める。
その行為だけでは物足りなかったのか、つららの腰が動きだした。


「どうしたんだい?下半身が落ち着かねぇみてぇだが?」

「リクオ様の…いじわる…。」

「もっと感じたいなら…足開きな…。」

「え?リ、リクオ様…!?」


すっかり乱れている着物だったが、それでも下半身を覆い隠す役目は果たしていた。
しかしそれは一瞬で無意味となり、リクオによって開脚させられることによってつららの秘部が露わになっていく。


「あ、リクオ様…ぁぁん、そんな…とこ…だめですぅ…はぁぁ、ぁんッぁぁん…!」

「ダメじゃねぇだろ…。すげぇ濡れてる…。」

「ひゃぁぁん!…あ、そんなに…したら…ぁぁんっ…も、だめぇ…!」

リクオは茂みをかき分けながらつららの秘部に舌を這わせた。
肉芽に舌先をあてただけで強まる嬌声。
耳に心地よいつららの声がもっと聞きたくてリクオは吸いついた。
とろり…溢れだす女の蜜を喉を鳴らし飲み込む…。


「つららの味がするぜ?」

「言わないで…ください…」

「こんだけ濡らせば平気だろ…。」


言いながら充分に濡れているそこに指を差し入れる。
あっさりと銜えこまれた指はつららの内壁を擦り上げていた。


「あ、ぁぁん…っ…いい、ですぅ…はぅ…んぁっ…ぁぁっ…ん!」

「…いいか?」

「はい…。リクオ様で…いっぱいにしてください…。」


細い指とは比べ物にならない太く硬いモノがつららの中へと入って行った。
包み込まれたリクオはゆっくりと奥へ奥へと進んでいく…。


「ああっ…!リクオ様ぁ…ぁぁん!」

「締めすぎだ…つらら…ッ!」


リクオはつららを抱き上げると、自分の上に乗せた。
そのまま下から何度も何度も突いていく…。
リクオの腰の動きに合わせながらつららも腰を振った。
奥まで捩じ込み先端まで引き抜く。
最初はゆっくりと繰り返される律動だったが、次第に速さが増していった。
それは二人の絶頂が近い証拠だった。


「あん、あんっ…!リクオさまぁ、イ、き…そうです…ぁぁん・・っ!」

「俺もだ…!」

「はぁん…っ!も、むりぃ…ああっ…ああん…っ!ぁ、ぁん、リクオさまぁぁ…っ!」

「つらら…ッ!…中に出すぜ…!」

「ひゃぁぁッ…ん!」


襲い来る快楽の波に抗うことなく2人は果てた…。
リクオの塊から吐き出された白濁はつららの秘部を白く染め上げている…。


「はぁ、はぁ…。リクオ様…。」


しばらく余韻を楽しむかのように抱き合っていたが、息を落ちつかせたつららがリクオを呼んだ。
それと同時にリクオの首に回されていた腕に力を込める。
上昇した体温はもうどちらのものともわからないほどだった…。


「停電も…悪くないですね…?」

「別に停電じゃなくてもつららのことは襲えるけどな。」

「リクオ様…!」

「今度は…明るいところで…な?」












闇に淫れる秘め事







■END■



アトガキモドキ
夜リクつらの裏でしたがいかがでしたか?
深藍様からリクを頂いたので書いてみましたが…そんなに裏っぽくないというか、読んでてドキドキしなそうな駄文になってしまいましたorz
深藍様リクありがとうございました!


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