Long*hate story b1

□【LOST】 fact
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気が付くと、保健室のベットの上だった。何故?という目をしていたのか、顔を上げると聞き慣れた声が降ってきた。




『…?…』

「君、応接室で倒れたんだよ。覚えて無いの?」

『あ…』





アルコールのつん、とした臭いが続いて鼻腔を刺激する。その刺激が、先ほどの会話を嫌という程鮮明に思い出させた。





「あんまり無理しないでよ」

『…はい。すいませんでした』




淡々と言うだけ言って雲雀さんは応接室を出ていく。でもこれが雲雀さんの精一杯の優しさだってことは分かってる。雲雀さんの言う"草食動物"の一人でしかない私を、追い出したりしないで、そのまま置いてくれる。私の身勝手な憶測だけど、多分、私が頭を冷やせるように一人にしてくれたんだと思う。

そうして余計に、現実はシビアなんだって痛感する。






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