□全面対決!死神vs十刃
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カッ!!




「かかれ!!!
全霊を賭してここで叩き潰せ!
肉裂かれようと骨の一片まで
鉄壁とせよ!!
奴等に尸魂界の土を一歩たりとも
踏ませてはならぬ」




元柳斎の命令が下った。




「...やれやれ
肩が凝るねえ
気合の入った山じいと居ると
こっちまでさ」




編笠をいじりながらそう言う京楽。





「そうだな
これが片付いたら
久し振りに二人で先生の肩でも
揉んでやろうか」




「いやいや
凝ってるのはボクの肩だってば」




「何言ってるんだ
見たことないぞ
お前の肩が凝ってる所なんて」




緊迫した空気でも




普通に会話が出来ている浮竹と京楽だった。




反対に震えあがっているのは大前田。




「ふ―――っ」




「大前田!
ガチガチだな
怖いか久々の実戦が
情け無くて見るに堪えんな
良い機会だ
この際、適当なところで何かのついでに死ね」




「Σはあ!?」




とんでもない砕蜂の発言に目が飛び出る。




「ハハーン!
何言ってんスか!
怖くもねえしガチガチでもねえし!!
つーか絶対死なねえし!!」




「...そうか
じゃあ死ぬな」




「言われなくても
そうしますよォ!!」






別の地点では、日番谷と乱菊がいた。





「...始まるぞ
松本」




日番谷の声は落ち着いていた




「心に乱れは無えか」




「何の話です?
満月も今あっちで戦ってるんです
あたし達が休んでる場合じゃないですよね」




「...」



ちらっと乱菊を見る




「――そうだな
行くぞ気を抜くな松本!」




「はい!」




ザッ!






オオオオオオオオ





「殺せ
一匹の蟻も生かして逃すな
貴様等に負けて戻る場所などない
儂を落胆させるなよ
敵の血で染まっておらん道など
この儂に歩かせるな
言え!貴様等は誰の部下だ!!」




バラガンが声を上げた




「「はい!!
我々は“大帝”
バラガン・ルイゼンバーン陛下の従属官!!」




ザンッ!!




従属官達が構える




「あらゆる敵を粉砕し
必ずこの戦場を奴等の血肉で染めて上げて
ご覧に入れます!!」





ザアッ




「...その子」



京楽と浮竹の前に現れたのは




「...ここからどかしちゃ
もらえないかな?」




背が高く細身のスターク




小さな少女のリリネット




「............なんでだい?」




「その子が居たんじゃ
全力で戦えない
キミだってそうじゃないの?」





「ンだとォ!?」




「黙ってろリリネット」




「...いいぜ
全力で戦ってくれなくても
俺も全力では戦わねえ」




「...どういう意味だ?」




「俺・向かねえんだよ
そういうの
性格的に
どうにか戦ってるフリだけして
他の連中の戦いが終わんの
ボンヤリ待てねえかな」




「何を...」




「いい〜〜〜〜〜〜〜〜ねえ〜〜〜〜!!」




浮竹が口を開いたところを邪魔したのは京楽




「イヤいいよ!
ボクもその方がいいな!
痛いのイヤだしね!」




ニヤリと笑っていたが




突然射るような瞳に変わる。




ザリ...ッ




「...だけど今回は
そういう訳にもいかないんだよ
こっちはね」




「...そうかい」




ズ...ッ




「...面倒臭えこった」






























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