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□フラスコの中の小人(ホムンクルス)
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食堂で昼食をとるリザ



そこにリザの前に誰かがやって来た



「そこ開いているかい?



顔を上げるとロイが立っていた




「どうぞ」




ロイは了承を得た後、席に座り、




資料を横に置いた




「お仕事はどうです?」




「見てのとおりだ
食事中もやっておかんと
追いつかんよ
そっちはどうだ?」




ロイは食事をしながら、ペンを動かしている




「覚える事が多くて
それなりに忙しいです
でも閣下は仕事が速いので助かります
なによりサボりませんし」




「...面白くない話になりそうだな...」




リザがカップを手にして、一口飲む




リザの足下の影には




何が潜んでいるのか分からない




「......そういえば...」




何かを思い出したのか小さく呟くリザ




カップを机に置くとき




コンコン...コン




と3回机を叩いた




ロイがそれに気がつく




「スカーが今、北にいるとか...
エルリック兄弟も北です」




「.........そうか」




一度ペンを止めて、紙にトントンとペン先を叩くロイ





「北には今
同期のルーシーとイアンがいて
いろいろ教えてくれます」




ロイはペンを叩いた後は




今迄どおりペンを走らせる




「へぇ〜
確か春には北と東で合同練習があるな」




「えぇ
マイルズ少佐とバッカニア大尉には
何度もしてやられましたよね」




その後、リザとの食事も終わって




別れた後、ロイはトイレに向かって




ペンのキャップを取り、紙を取り出して




リザからの暗号解読するロイ




「(マイルズ...バッカニア...ヨークも
アリダとシュガーも声をかけられて...と)」




それぞれの名前のスペルを書き出して



頭文字に丸をつけていく




「ハボック、オスカー
マイク、ユニー、ノラ、チャーリー
再度ユニでルーシー...
!!
(ユニが来て、最後はスターリング...!)」





ロイは紙に書き出された文字を見て




目を見開いた




“SELIMBLADLEY
IS
HOMUNCULUS”



「(セリム・ブラッドレイは
ホムンクルス!)」




ロイは指を鳴らして




焔を出し、紙を燃やしてトイレに灰を流した





「(あり得ないなんてことは
あり得ないか
一体、このセントラルで
何が起きようとしている!?)」


































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