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□フラスコの中の小人(ホムンクルス)
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ホーエンハイムが立ち上がって




落ちた眼鏡を拾った




「持っていかれた臓器は
あなたの罪の証しだから戻せないけど...
腹の中をちょいと整理して
血の流れを良くしといた
イズミさん
あなたはまだ倒れちゃいけない人だ」




イズミは、先にいるホーエンハイムを見る




「ホーエンハイム...あなた
いったい何者?」




「私は、ヴァン・ホーエンハイムという
人間の形をした“賢者の石”だ」




爆弾発言が




ホーエンハイムの口から飛び出したのだった












―――――――――――




「哲学者の石...天上の石...
大エリクシル
賢者の石にいくつもの名前があるように
形状は石であるとは限らない」



エドは、待機している建物で




ブリッグズの兵2人とマイルズに




賢者の石の説明をしていた





『マルコーさんの持っていたのは
半液体状だった
キンブリーのは鉱石みたいなので
大きさは......』




ルルはエドを見上げた




「このくらいだったか」



エドは大体の大きさを指で現した




「物凄いエネルギーって言うから
もっと大きなものかと思っていたが...」




「俺達は小石サイズよりデカイのは
見たことない
最も...バカデカイ賢者の石となると
とんでもない数の人間を材料に
使ってそうで...」




『できることなら
お目にかかりたくないくらいだね...』








〜次回予告〜

何かを得るためには同等の代価が必要
それが錬金術の理(ことわり)
そして人の世も道理

次回『時の翼』
第41話「奈落」


【甘さは代価としての痛みを
少年に求める】









最終更新日:2010.5.2.日




















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