月輝

□DEATH
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ズドンッ!!!




恋次の足場の地面に亀裂が入り、足場が崩れた




「...な...!?」




恋次も驚きを隠せない




そして、瞬時に飛び上がり




塀の上に飛び乗った




「...!
...何だてめーは...!?」





そこには



死神化した黒崎が立っていた




「黒崎 一護!
テメーを倒す男だ!!
よろしく!!」




「............
死覇装だと......?」





「.........」




石田も倒れながら、黒崎を見ている





「なんだテメーは...?
何番隊の所属だ...!?
何なんだその...
バカでけぇ
斬魄刀は...!?」




恋次は驚きのあまり




質問ばかりしか言葉に出ていない




「なんだ
やっぱりでかいのか
コレ
ルキアのと比べて
ずいぶんデケーなとは
思ってたんだけどな...
なにしろ今まで...
比べる相手がいなかったからよ!」





「(斬魄刀のでかさは
霊力のでかさだろ!?
こんなガキが
こんなバカでかい刀を持ってるってのか!?
マジかよ...)」





「...一護...!
...何故来たのだ...!」




「!」




ルキアの口からボロが出た事に




恋次は聞き逃さなかった




「...そうか
読めたぜ、てめぇが
ルキアから死神能力を奪った
人間かよ...!」




「だったら
どうするってんだ?」




「殺す!!」




ダンッ!!




恋次が塀から飛び上がって




黒崎を斬りにかかった




その様子を遠くから見ていた白哉が





「...黒崎...
...一護...」




と呟いていた




『......?』




ギャアン!!!




刀と刀がぶつかり合う




「オラオラオラ
オラぁ!!
どうした
どうしたァ!?
何だてめぇ!?
そのデケー刀は見かけだけかよ!?
あァ!?」




ガンガンガンッ!!!




ギィィンッ!!




恋次は黒崎を後ろへ後ろへと押していく





「ベラベラうるせェ奴だな...ッ
舌噛むぞテメー!」




黒崎は歯を食いしばって




ぐ...っ!!




何とか押し戻そうとするが、相手の力が上




「(くッそ...
何だよコイツ…!
速ぇェッ!!)」




黒崎は刀を持つ手に力を入れた




「だらァッ!!」




ゴッ!!




恋次はいとも簡単に攻撃を避ける




そして黒崎の背後へと瞬時に回り、





刀を振りかぶって




黒崎の肩目掛けて振り下ろす




ドッ!!!




黒崎が地面に膝を着いた




バシュッ!!




肩から血が溢れ出た




「.........」




黒崎は手で肩を握る




「終わりだな
てめーは死んで
能力はルキアへ還る
そしてルキアは
尸魂界で死ぬんだ」




その言葉に目を見開く黒崎




ルキアも俯いた




「しっかしバカだな
てめーも
せっかくルキアが
てめーを巻き込まねぇように
1人で出てきたんだ
おとなしくウチでじっとしてりゃ
いいものを
追っかけて来ちまいやがって...
てめーなんかが追いかけてきて
どうにかなると
思ってたのかよ?
てめーみてぇなニワカ死神じゃ
オレ達本物にはキズ一つだって
つけられやしねぇん...」





ドッ!!!




恋次の顔目掛けて、刀が振り上げられた




「.........!」




恋次の顎に傷が入る




「...おっと
ワリ―...
ハナシの途中だったけどよ
あんまりスキだらけだったもんで
つい手が出ちまった...
ハナシのジャマしたか...?」




黒崎が立ち上がっていたのだ





「悪いな
続ききかせてくれよ
“キズ一つ”が...何だって?」




「...てめえ......!」




恋次は親指で血を拭う

























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