月輝

□DEATH
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「...気を抜きすぎだ
恋次」




振り返ると、後ろには白哉が立っていた





「...朽木隊長
何がスか!?
こんな奴にはこんくらいで...」




「...その黒崎一護とかいう
子供...
見た顔だと思ったら...
33時間前に隠密機動から
映像のみで報告が入っていた
大虚に太刀傷を負わせ
虚圏(ウェコンムド)へ帰らせた...
...と...」





「(メノ...?
何だ...?
あの鼻デカノッポのことか?)」





1人一護はそんな事を考えていた





「ぶっ!!
ぶははははははっ!!
ははははははははははははっ!!
やってらんねーな!
最近は隠密機動の質も落ちたもんだ!!
こんな奴が大虚(メノスグランデ)に
傷を負わせた!?」




「こんな奴!?」




「そんな話
信じられるワケがねェ!!」




恋次は黒崎を指差してそう言った




「...恋次。」




「だって見ろよ隊長!
こいつの斬魄刀!!
デカいばっかでみっともねえ
ったら無ぇ!!
霊気を御しきれてねェのが
丸見えだ!!
オイてめえ!
その斬魄刀
なんて名だ!?」





「あ!?
名前!?
無えよそんなもん!
...てか斬魄刀に名前なんかつけてんのか
テメーは!?」




「...やぱりな
てめーの斬魄刀に
名も訊けねぇ!!
そんなヤローがこのオレと
対等に戦おうなんて二千年早えェよ!!!」





ドンッ!!




恋次の刀が変形した




「!
斬魄刀が...!?」




「“咆えろ蛇尾丸”!!
前を見ろ!
目の前にあるのは...
てめえの餌だ!!!」




『(あんな奴に
始解をするなんて...)』




恋次が飛び上がった




黒崎は咄嗟に刀を盾にする




「......!!」




ゴグンッ!!!




しかしそれも無に終わり




恋次の伸びた刀が、黒崎の肩を貫いた




その反動で、黒崎の刀が地面に落ちる




ガシャンガシャンガシャンッ!!




恋次の刀が音をたてて、短く収まった





「終わりだクソガキ!!
てめーはこの
阿散井 恋次に負けて
ここで死ぬ!!」




ドクン ドクン ドクン ドクンッ!!




そして黒崎は再び




地面に膝をついた...




























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