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□約束の日
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――――大総統官邸...



ガィィィン!!!




大総統とグリードの戦いが続いていた




「あなた!!」



「退がってなさい!」



ギシギシギシッ




「なあ、どういうことだよ?ラース...
消えねぇんだよ...っ!
俺の頭ん中で、ガンガンうるせぇんだよ!!」




グリードの頭の中は



以前のグリードの記憶が渦巻いている




「なんでお前が...
キング・ブラッドレイが出てくるんだ?
お前!!俺のもんに何をした!?」




端の方で見ている、婦人とセリム




セリムの影から2本の腕が伸びてきた




「強欲か...
捨てることを知らず
過去をむさぼる愚か者めが!!」




「ぐっ...!くそっ!!」




パリンッ!!




婦人がカップに当たって、




カップが地面に落ち



割れた音に気をとられたグリード




その隙を見逃さず、ブンッ!と剣を振るう大総統




瞬時にそれを避けるが




シュンッ!!




「ぐっ!!」




シュ!シュンッ!シュンッ!!!




剣で顔を集中的に攻撃されつづけたが




すべて避けきり、飛びのいた




ダンッ!!




しかし、今度は剣を投げて攻撃に移る大総統




ギリギリで避けるが、



壁に刺さった剣を瞬時に抜き取り、




剣を振るうとグリードの顔に傷がついた




「ぐおっ!!」



そのまま斬りかかる大総統だが




グリードは剣を弾き飛ばした




しかし、大総統はグリードに手を伸ばして




ガシッ!!




胸倉を掴み、そのまま吹っ飛ばす




飛ばされている隙に、剣を持って攻撃へ入った




「!!」




ガンッ!!




倒れたグリードの腕に足で踏みつけ




グリードを動けなくし、剣を振り上げる大総統




「...っ!!」




ブンッ!!




ガィィィィン!!




大総統の剣が折れて、円を描いて飛んでいった




グリードは瞬時に首を最強の盾へと変えて




斬られないようにしたのだ




それは、以前のグリードが受けた攻撃と同じだったから




首を盾へと変えられたのだ




大総統が止まった事を確認したグリードは




窓ガラスを突き破り




パリィィンッ!!




夜の街へと逃走した





「旦那様!!
奥様もセリム様もご無事ですか!?」




警備の者が慌ててやってきた




「え、えぇ...」




「申し訳ありません...
警備の者が手も足も出ず...」




「いや
気にするな
あれは相当の手練だ」




「...はぁ」




セリムは眉間に皺を寄せて




影を元に戻していった































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