□究極合体!
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パタッ...バタバタッ




地面に血が数滴落ちる




「はぁ はぁ はぁ はぁ」




『はぁ はぁ はぁ...っ』




「しつこい2人だな
これだけ色々潰してるんだ
いい加減、意識を失ってもいい頃だぞ?」




2人の人形をブラブラと揺らすザエルアポロ




「うぉおおおおおおおお!!!!」



恋次が始めに走った



「はぁ...」



カラ...ッ



「しつこいと...言ってるんだよ」



細長い棒を取り出して



バキッ!!



と指で砕いた



すると、恋次の足がボキッ!!と音をたてる




「!!
ぐあっ!!!」



ドサッ!!



「左アキレス腱を壊した
さて、次はどの辺りにしようか?
あまり内臓をやってしまうと
そろそろ命に関わるんでね」




「くそ...っ」



恋次は倒れたまま、上半身だけを動かす




「ほらほら
動かない、動かない」



バキッ!!!



「ぐぉああああああああああああ!!!!」



恋次は激痛の余り、叫び声をあげた




『...っ
(今のは多分、
背骨だろう...叫ぶのも無理は無い...
さて...そろそろ、私も流石に
目の前がグラついてる...さっさとケリをつけないとやばいな)』




恋次の叫び声を聞いて、眉間に皺を寄せる満月




「最初に言ったろ?
君等を余り、傷つけたくないんだ
だからせいぜい大人しくしてくれ」



ダンッ!!



「?」



『“暗月斬光閃”』



ヴンッ!!



「!!」



光がザエルアポロを覆い尽くした




瞬時に満月が刀を一振りする




ザシュッ!!




「!!!」



ザエルアポロの体に切り傷程度の傷が入った




『チッ...!
(傷が浅いっ!!)』



「僕に傷を付けられた事は褒めてあげるよ
でも...また服を汚してくれたね...」




ゴキッ!!!




『――――っ!!!!』



ガタンッ!!



満月は左肩に右手を当てる




『ぐ...っ』



「左肩の関節を抜いて
他にも左足の骨を折った」




『...っ
(脱臼ってとこか...)』




「僕の服が汚れてしまったからね
その分2箇所折らせてもらったよ」




「満月...っ
ぐぁっ!」



『馬鹿野郎!!
喋るな!!』



恋次が声を出すが、折れたところに響くのか



また地に伏した




ガチャッ



再び刀を握って立ち上がる



『(刀はまだ握れる...)』



「懲りないもんだね」



『(取りあえず...
あの人形を取り戻さないとな...
仕方ないか)』




「何を考えているか知らないが
そろそろ諦めたらどうだい?
その後ろの2人はもう動けそうに無いし
僕の目の前にいる君は
大して強そうでもないし
君一人じゃ勝ち目ないよ?」



『......そう、見えるか?』




ザワッ...




嫌に満月の霊圧が上がる






『(月姫...一瞬だ
とにかくあの人形を取り戻す
それが出来たらすぐに力を抑えろ)』



“承知致しました”




『恋次...石田...
すまんが暫くそこから動くなよ
私が...霊圧を下げるまでは...!』




「「!!」」




ゴアァッ!!



開いた満月の瞳はとても冷たい瞳だ



「まさか霊圧を隠していたなんてね
面白いじゃないか
見せてもらおう」



『余裕...そうだな...』



「なにっ!?」




いつの間にか満月が



ザエルアポロの背後へと回っていたのだ




『喰え...』




ザンッ!!




満月の刀がザエルアポロの右手首を斬りつけた




「な...っ!!」




『(緩んだ...)
ペッシェ!!受け取れ!!!』




「よっしゃ取ったぁ―――――――!!!」




ザザザザザァ―――ッ!!




ペッシェが恋次の人形を滑り込みで受けとった




一方ザエルアポロは




右手を開いたり閉じたりして眼を丸くしている



「(斬れて...ないだと...!?)」



「今だ!ドンドチャッカ!!
バワバワを出せー!!」




「おーでヤンス――!!」




ダダダダダダダダダッ!!!




















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