雨露

□序
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 土方くんが身体を壊さないか、不安です。

 食べない、寝ない、働く、吸う、吸う(マヨを)。

 こんな不規則な生活してたらかわいいあの子の肌が荒れたり髪が抜けたりしないでしょうか。
 つーか痩せすぎ。
 嫌なわけじゃねえけどもうちょっと肉つけていいと思うんだよ。細腰の土方くんすげえかわいいけどね。オレにつっこんでるときはちゃんとかっこいいしね。あれ何土方くん最強じゃん。
 まあ今のままで充分最強だけどよ、もうちょっと健康体でいてほしーわけよ銀さんとしては。

 だだだってほら、あれですよこここ恋び、こいび、…となわけですし。
 いや照れるっつうかためらうわそりゃあ!!
 男同士ってのは戦場や軍隊つう男社会ではままあることだけど、今オレんな状態じゃねえし。
 …そりゃ女の子にご縁もねえけど、男に走るほど飢えてたわけでもねえし。

 先に惚れたのがどっちなのかはよくわかんねえまま。
 告白らしい告白はしないまま。

 既成事実を作ってしまおうと躍起になって襲ったら襲いかえされた銀さんでした。
 ああそうだよ悪ぃかよ!だって銀さん下になる気なんてこれっぱかしもなかったから、ていうか、下になるって選択肢を考えてもなかったから、押し倒した土方くんが上に乗ってきたときは土方くんたら積極的だのうぐへへぐらいにしか思わなかったんだよ!

 だから先にバックバージンを失ったのは銀さんなんだよねこれ。テスト出るぞー。


 出せるかああああ!!!!
 たとえ保健体育のテストでも出せるかァ!

 でもその後必死な交渉の結果一回ずつ上下こうかんこという不文律ができあがったわけなんだな。
 いやこれほんと苦労したわー。


 あり、何の話だっけか。
 ああそう、土方くん土方くん。

 大人だし、オレよかよっぽどしっかりした子だけどね、だから心配つーか。

 だからオレはあいつにどこまでも優しくしてやりたいし甘やかしてやりたい。
 しっかり者のあいつが、しっかりしてなくても平気なときを作ってやりたくて。



 っていってるわりに結局エッチしちゃうんだけどね。
 だって土方くんエロいんだもん!会うとしたくなっちゃうんだもん!あれは犯罪ですよ。
 訴えたいっていうか言いふらしたいね。


 そんな感じで土方くんへの愛情は深まるばかり。





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