リクエスト小説
□花殻
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土方くんが最近構ってくれなくって寂しいね。
他の子は頑張って声かけないといけないから面倒だなーと思ってたら、いつの間にか結構欲求不満。で、こうなるともう、むかむかと性欲が沸き上がって来る。
むかむかとね。
今でこそ一介の善良な市民としてせっせと働いてるオレだけど、ぶっちゃけ腹の中は黒いわけ。そりゃもう黒ゴマ豆腐プリンより黒いわけ。今食ってんだけどねプリン。
人がいると襲っちゃいそうだから路地裏に入って、甘味食べて気を鎮めてたんだけど何このプリン。あんま甘くねえ。
まあそれでだ、護りたい奴に優しくするには、誰かを傷つけて、もう一人の真っ黒なオレに餌をやらなきゃいけねえわけ。
対価だよ対価。とうかこうかんだっけ?はがれんだよはがれん。
その真っ黒い方のオレに見初められたのが今まで抱いて来た数々の男女の方なわけだな。
つまりセックスフレンドっつーの?
むかむかする。誰でも良いから突っ込みたい。でも本当に誰でもいいって突っ込んじゃったら犯罪者だから、ちゃんと地道にフレンド作りに勤しんできたわけよ。
なのに肝心なとこで何さぼってんのかねマイフレンドは。
「うー…」
「おい、そこの」
背後から誰かが近づいて来る。女だったら喰っちゃうよ?
「ちょ、無理。あんた男?女?」
「土方だ」
「は?それって結局男か女か…あ、土方くんじゃん」
のこのこ、っつー擬音が聞こえそうだね。
昼間っから路地裏でうずくまるオレを見て変質者とでも思ったかな。変質者だけど。
「久しぶりー何してたの?彼女できた?」
「別に、なんもねーよ。…てめえに、厭きただけだ」
「…は?」
「夜出歩くのも、煩わしいしな。だからもう会いに行かねえ」
むかっ。性欲が思考を支配する。
「…じゃあな」
引き返そうとする土方くんの首をひっつかんで路地の奥へと引きずる。抵抗されても気にしない。
奥まった薄暗い、路地の最奥部のコンクリート壁に叩きつけるように土方を放すと、ぎ、と睨まれた。
「何しやがる!」
「厭きたとかほんとどーでもいいから。一発やらして。夜がめんどくせえなら調度いいじゃん」
「は…!?」
「てめえが来ねえから溜まってんだよ」
首筋にむしゃぶりついてキスをする。噛みついて舐めて噛みついて舐めて。
「やめろ!」
土方の太腿の間に膝を差し入れてぐりぐり刺激して、上半身は隊服を乱してまんべんなく撫でさする。
「ァ、…っやめ、オレは…!」
「だからてめえの事情なんて知らねえって」
「…っひぅっ」
「ケツって慣らさなきゃ入んねーよな…何舐めればいいの?」
いままで勝手に自分で準備してたから、よく考えたら解してやったことなんて一度もなかった。
もう突っ込めりゃなんでもいいって。
「!?な、め…」
「後ろ向け」
強引に壁に手をつけさせて、隊服を引き下ろし土方の尻に噛みつく。
「!うァ、」
入り口付近を舌で濡らして、性急に孔の中へ舌をいれる。
ねろねろと内壁を押し分けて舌を無茶苦茶に動かした。
「ひああ、ぁふっ、ふぁあ!!」
「尻舐めるだけで気持ちいいとか変態じゃねえの」
「だ、ぁあ、ひィっ」
本当に気持ちいいらしく土方のちんこは勃起してコンクリートに擦り着いている。
尻を舐めるのを止めて、バックの姿勢でオレ自身を土方の尻に押し当てる。
「なんなら素股でもいーけど?厭きたなら良くね?新プレイ」
「…ふ。ァ、いや、だ。」
双丘がオレの自身を取り込むようにきゅう、と閉まる。
「いれるよ」
言うと土方の首が壊れたように頷いて、キテ、と片言に言った。
ずぷ、と挿入すると、壁に爪をたてて悦ぶ。
「ああああッ!!あ、あん!」
「っ、は…るせえよ」
「あ、…ひあっ、く、ぅ。…あ、あァ!!」
「指でも舐めてろよ、…人来ちまうだ、ろっ」
「ひゃああ、あっあ!!いや、やァ、よろず、や」
壁にすがりついて肩ごしに一生懸命見てくるから、オレの指を咥えさせてやる。
土方の舌は薄いしざらつきは少ないしであんまり官能的じゃない。マヨの過剰摂取で味蕾消滅してねえ?
「ふぅ、ん…んんふやあっ」
「あー…収まってきた…。やっぱいーなお前」
むかむかした性欲がようやく人並みに収縮して、他人の体内を荒らす快感を知覚できるようになる。
「ふ、…よろ、ずや…ァ」
「んー?」
名前っつーか職業を呼ぶ土方に気のない返事をして、中を味わう。絡みつくような感触は名器だと思うよ。
「すき…!すきな、の…っ」