色々

□双子の恋愛事情
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「「はー、疲れた」」


ホスト部の営業も終わり家に帰宅した僕ら


「光!」

そう言って僕は光を抱き寄せる

「な、何…?」

光は僕が抱き寄せている理由が分かっているのか汗ダラダラになっている。光、可愛い

「今日台本に載ってないこと言ったでしょ」


「な、何の事?」

「とぼけてもダメだよ?」
そう言って光の顎に手を添え顔を近付けると焦らすように親指で唇をなぞる

「一一ッ!かお‥る…」

すると光は僕にキスを求めるかのよう(まぁ、実際誘ってるんだけど)に潤んだ瞳で見つめてくる
そんな様子を見て僕は内心クスリと笑う

「ねぇ、光。泣き虫だったのはどこの誰だったかなぁ?」

分かり切っている事だけどあえて聞いてみる
だけど、光は黙り込んで僕をただ見つめてくるだけ

「……」

「光、黙ってるならキスしてあげないよ?」

その言葉を言い終え、光の唇にふぅ〜っと息を吹き掛けると、光の顔はりんごの様に真っ赤になった

「……く‥だよ…」

「え?聞こえないよ。光、もう一回言って?」

本当は聞こえてたけど、光真っ赤な顔で、恥ずかしそうに声をだす様子が可愛すぎてつい意地悪をしてしまう

「泣き虫だったのは僕だよっ」

「よく言えました。光、ご褒美だよ?」


「かお‥んぅ…」

光が何か言いたそうだったけど、僕は我慢できずに、光の唇を自分のそれで塞ぐ
だって光が可愛すぎるから悪いんだもんね

「クス…。はい、ご褒美終了ー」

そっと光の唇からそれを離せば光は物足りなさそうな顔で僕を見つめてくる

「馨ぅー、もっとぉー」

「はい、はい」


そして僕はまた光に口付をする。
さっきよりも、とてもとても深く僕達の恋模様のように落ち続ける口付けを…



    一完一
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