☆LONG STORY☆

□☆メガネと呪文
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「ダメ!!」

思わず出た大きな声にハマコもアマセもゆみこもヒロミもびっくりして、
一斉に私の方を向いた。

4人とも、はぁ〜??って顔をしてる。

「そのメガネ、誰もかけちゃダメ!!」

ハマコがやれやれって両手をあげた。
アマセは一応笑いを必死でこらえてるけど、笑ってるのはバレバレだ。

すっごく恥ずかしくなったけれど、言ってしまった言葉は取り戻せない。


「チカさん。。?」

ゆみこが、おそるおそる、こっちを見てる。
大人げないのがわかってたから、小さくつぶやいた。

「ダメ。。なの。」

怒るより、シュンとしたのが効いたのか、
返って怖いと思ったのか、
ヒロミは私の顔をクルリとした目でじっと見つめると、
「失礼しま〜す」と
さ〜っと、しっぽを巻いて退散して行った。
もちろん、ちゃっかりカメラは回収して。


「チカさん、怒ってる?」
「…怒ってない。。」


ハマコはふたりで勝手にして〜って言う視線を私に投げると、
アマセと目配せして一緒に部屋から出ていってしまった。

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