☆LONG STORY☆

□☆メガネと呪文
6ページ/16ページ



「怒ってるやん。」

ハマコがいなくなったので、ゆみこがタメになった。

「怒ってないって言ってるでしょ!」

理由が理由だから、よけいに認めたくない。

「だってわたしのこともヒロミのことも怖い顔で見てたし。」

ゆみこの口が尖ってる。


ふたりでじ〜っとにらみ合った。

ふいにゆみこが視線をそらし、後ろを向いた。
そして肩がぷるぷると震えてる。

「なに?」

「だって〜。チカさん。。く、く、く、、、。」

笑われて、よけいに痛いところをつかれた気がして、
理不尽とはわかってたけれど、ますます腹が立って来た。

振り上げたこぶしを下ろすところがなくなってしまい、引っ込みがつかなくなった。



「なんで笑うの!」

私が、ますます荒く言ったので、ゆみこからも笑いが消えてしまった。
声に怒りがこもった。

「おかしいから!」

「なにが!」

「チカさんが全部!」

「全部ってなに!」

「だって、チカさんもいいって褒めてくれて、テンションあがるって言ってたからかけてるのに!」

「誰もかけてなんて、頼んでない!!」

つい、勢いで言ってしまった。
嬉しかったのに。
ゆみこの気持ち。。

.

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ