☆LONG STORY☆
□☆メガネと呪文
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「言ってください。」
ちょっと悲しげな声。
「…?」
「素直に言って。。」
「…。」
「イヤならそう言って。」
怒ってると言うよりはやるせない様子で。
ゆみこの言うとおりだ。
独占したい、私。
一緒に喜んでる顔してたけど、本当はすごくイヤだ。
下級生までもが、あんまりにも、萌え〜なんて、口々に言うから、
よけいに、見せたくない!って。
だって、私のゆみこなのに。
そしてつまらないヤキモチだってわかってるから
それを認めるのがイヤで、
つい意地をはって。。
ムキになって。。
素直になれなくて。。
全部ゆみこにはお見通しだった。。
いい気になってるーなんて、ホント、ヒドイよね。。
「チカさんがイヤなら、もうかけないから。」
ポツリとゆみこが言った。
「…。」
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