☆LONG STORY☆
□☆メガネと呪文
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今日も開演前の楽屋で嬉しげに私に見せてくれてる。
「舞台ではかけないけれど、チカさんのテンションが上がるんなら、
楽屋ではかけてるからね〜。」って。
可愛いけど、可愛いけど、
本当は、もうこれ以上、他の人に見せないでほしい。
ダメ〜って叫びたい。
けど、やはり喜んでる嬉しそうな笑顔見てたら、そんなことも言えないし。。
しかも一応私の為にかけてくれてるんだし。。
ハマコは、そんな私の気も知らないで、今日もべた褒めしてる。
「ゆみこ〜いいよ〜!ホント執事そのもの!」
「ほんまですか〜?」
「ゆみこさん、目がいいから、普段はメガネかけないから、よけいに萌える〜。」
アマセまで、甘いことを言って、ゆみこをますますその気にさせてる。。
も〜。。
そこにヒロミがやってきた。
ゆみこに萌え仲間の筆頭ボスだ。
「ゆみこさん〜。一緒に写真撮ってください〜。」
「え〜写真??いいけど〜。」
と、チラリと私を見る。
その視線には、ヒロミも気がついて。
けれども思い切り無視して、
「ぜひ!お願いします!」と有無を言わせず、横に並ぶ。
そしてハマコに、勢いよくカメラを渡した。
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