僕の兄貴は××!?
□朝から
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僅かな隙間から日差しが入る。
太陽光が反射するカーテンは鮮やかな黄色に染まっていた。
「うぅ〜…ん…」
あまり明るさに目を擦ると、ベッドから起き上がり体を伸ばした。
(イイ天気…)
朝の爽やかな気分に浸っていた。
…後ろから来る気配に気づかずに…
「…雄希、おはよう♪」
艶のある生々しい声に囁かれ、
雄希は思わず「ひゃあッ!///」と奇声を
あげてしまった。
「まったく…朝からそんな声を出されたら襲いたくなるでしょ…」
そうニヤけたと思うと、雄希の体を下から上へなぞるように触ってきた。
不本意にもビクッ!と体が反応してしまう。
「ンッ…!貴…兄ぃ///やめ……ろッ!」
思いっきり胸を突飛ばしてベッドの
端っこに逃げた。
「残念だなぁ…」
クスッと笑い、意外にもすんなり部屋から出ていった。
(―…ッ!…なんだよ…朝からあんなこと
すんなよな…//)
だいたい何で男の俺を触るんだ…??
なにが楽しいのだろう……
…貴矢が触れてくるのは毎朝。それに雄希は朝に弱く、上手く対抗が出来ない状態で悪戯されると力を消費してしまう。
これから学校だというのに、体力など使ってられない………結果的にされるがまま状態なのだ。
その時1階から母さんの呼ぶ声が聞こえた。「雄希〜!早くしないとご飯冷めちゃう
わよ〜!?」
「は―い!今行くっ!」
着替える手を止めずに返事をして急いで
支度をした。