沖田総受1
□無邪気な子供2(後編完結)
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沖田君を口先三寸でだまくらかし、快楽で幻惑させて抱いてから数日たった。
その間沖田君は全く姿を見せなくて、さすがに俺もあせっていた。
しなやかな体はうぶな心と裏腹に、快楽に忠実で俺の愛撫に素直に応えて啼いた。我を忘れて一晩中抱いたのが悪かったのか、でも朝屯所に戻る沖田君との間に流れた甘い雰囲気は少しは彼の心をつかんだような錯覚をもたらしたのに、と。
当然沖田君は土方のヤローとは毎日顔を合わせてる。朝帰りを追及されてあの純情な沖田君だ。しらをきりとおせるか・・。感づいた土方に強引に奪われてないか。考えるとやきもきしてたまらなかった。
会おうとしてもなかなか会えない自分といやおうがなしにでも毎日会えるニコチンヤローの差を改めて思い知らされてうなった。
くそっめちゃくちゃ不利じゃねーか。
と、沖田くんに今日駄菓子屋であうまで嫉妬でもんもんとしていた俺だった。
でも…
「銀さんーなににやにやしてるんですかー」新八が少しは手伝えと言わんばかりに夕飯の支度をしながら俺をにらむ。
「いやー童貞にはわかんないことだからからね」「ってどういうこと考えてんのー!?」
今日も万事屋は平和だ。
一度体を手に入れたら少しは収まるかとおもった沖田君への執着はますます募りどす黒くなって俺を侵していった。