沖田総受1

□君のHappy Birthday2(完結)
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「んー」
「ほら、寝るならちゃんと着替えろよ。」
そういってセーラーのままで布団に転がる沖田に声を掛ける土方。
・・・勿論このまま寝かすつもりはさらさらない。

「ん、」
起きあがって布団の上に座り込んで目を擦る沖田の様子は可憐であどけなく、とても真撰組一の剣の使い手とはみえない。

「ここ、土方さんの部屋じゃねえですかい。」
座り込んだままいぶかしげに問う沖田の前に膝をついてのぞき込み、土方はにっと笑った。
「やっと二人きりになれたんだ。細かいこと言うなよ。」

最後にやったのはいつだっけ?
初めて沖田をモノにしたあの日はうれしさに我を忘れて腰が抜けるほど何度もしつこく抱いちまって、しばらく沖田は仕事どころかさぼりにもならなかった。

それから怒り心頭の沖田にのらりくらりはぐらかされてる土方はもう爆発寸前だった。しかし惚れた弱みで無理強いできず、悶々とした日々を送っていたのだ。

しかし今日は酔ってガードがゆるんでる上にセーラー服!今日はこのままいかせてもらうぜ!このまま行ける!
土方は心の中で両手を握ってガッツポーズを決めた。


「かわいいな。似合ってるよ。」
沖田のセーラーのスカーフをもてあそんで低く囁くと
「さっきはけなしてくせに。」とトロンとした目で睨まれた。

「俺似合う?」
「ああ。ばっちり。めちゃくちゃかわいい。」
正直に言うと「へへっ」なんて沖田が嬉しそうにわらった。

・・・かわええ!!

この姿、隊の奴らには見せたくなかったが、まあいい。俺だってあのチャンスは逃したくなかった。土方は沖田のセーラー姿に自分も思春期にもどったようにどぎまぎしていることに気がついて自嘲した。

沖田の剣をふるうその腕は決して細いだけでない。しっかりと筋肉が綺麗について伸びやかだ。内なる力を秘めたその体も華奢だが、細いだけのそこらの女にはないハリと弾力をもって土方を誘う。
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