基本銀新2

□一週間(完結)
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「銀さん…起きてください」


「んあ?」
目を開けるといつもの袴に割烹着姿の新八が俺を覗き込んでいた。

「おはようございます」

「…はよ」
にっこり笑うその顔。
いつものようにかわええな…なんて思いながら布団の中で伸びをした。
よく寝た…と思ったら時計を見るともう9時すぎだ。

「あれ?今日遅いな」
「姉上見送っていたら遅くなってしまいました。ご飯できましたよ」
「見送り?」
どっかいくのかな。
それからやけに静かなのに気がついた。この時間普通だったら神楽が定春と遊ぶ音がばたばたしてるはずなんだけど

「神楽は?」
「神楽ちゃんは道場です。ほら、断食道場に」

「…ああ?」
「姉上も皆行っちゃって」
まあ、あんなに太っちゃったらちょっと短期集中でいくしかないですよね。

そんなことを言いながら
「さ、お味噌汁冷めちゃいますよ」なんて新八が部屋を出て行くのをぼうっとみていた。



布団の上で上半身を起こしたまま、ぼりぼりと頭をかいた。

あー昨日飲みすぎた。頭いてえ。


寝起きの動かない頭でぼんやり考える
そうか。神楽いねえのか。そういや断食道場に行くって言ってたな。たしか一週間くらいいるとか。まあ確かにあの太り方は異常だ。
っていうかそろいもそろって女どもなにやってんだっていうか…



ん?

あれ…?




はたといまさらながらの事実に気がついた。



だったら新八と二人きりじゃねえ?!
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