沖田総受4

□花束にマリーゴールド(完結)
1ページ/9ページ




「たでーま」


あー明日はやっと週末だ。疲れたな。ホントは週末こそ店の稼ぎ時だけどせっかく総悟が休みだし、明日はもう従業員に任せて休むか。

そんなことを考えながら居間のドアを開けると…



「銀にぃー!」
いきなり総悟が抱きついてきた。短パンにTシャツ姿ですんなりした足を晒して…わお、なんて熱烈お出迎え!


「銀にぃー!十四郎にいが変態でさ!」
「なにー?ちょっと総悟君、コッチにきなさい!」

お風呂上りのイイ匂い。まだ濡れた髪に、みると短パンが半分脱げかけたしどけない格好。


この野郎、俺がいない間に抜け駆けしやがったな。

ぎろりと睨むと十四郎がバツが悪そうな顔をした。おいおい…マジに抜け駆けかよ。まったく油断も隙もねえ。



「あぶねえなーもー総悟アイツと二人でいんなよ」
そういいながら総悟の肩を抱いて部屋を出て行く。

「今日はもう俺んとこで寝なさい。な?」
内心舌を出しながら総悟を宥めた。十四郎もばっかだなあ。大方理性が切れて無理矢理事に運ぼうとしてんだろ。総悟が怯えるだけだっての。



居間から顔をだして十四郎が叫ぶ。

「おい!銀時!総悟に妙なことすんなよ!」
「けだもののアンタと銀にいは違いまさ!」
総悟が振り返って十四郎に舌を出した。「イーだっ」ってまあ…かわいい。



「ね。銀にい」

俺を見上げる無邪気な顔。いや、違わないけどね、十分獣なんだけどね。


「ああ。勿論だ」

総悟の好きな『優しい銀にい』の顔で総悟に笑いかけると総悟も嬉しそうに笑った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ